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寛太郎のカイト日誌

内容はカイトに限らず種種雑多です。好みの選択は「カテゴリー」をご利用下さい。日本語訳は全て寛太郎の拙訳。 2010年10月18日設置

   
カテゴリー「カイト」の記事一覧

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曇り空

堀江は終日曇り空、5mほどの冷た目の北風が2時間ほど。再び手袋を引っ張り出す。まあ、まだ二月を後一日残している。今年は一月の厳寒が春の訪れをいくぶん早く感じさせているような気がする。堀端に梅は咲いたが桜はまだ遠い。

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堀江の風波

今日の堀江は昼から6m余りの北北東が入りはしたものの、なんだか落ち着きのない風。海面も同様、なんだか走りにくい。最近ちょっと開眼しつつある、「空中で柔らかく大きく身体をひねってダウンループで着水」という柔軟体操みたいな技も、いまひとつスッキリ決まらない。110226h.JPG

様々な環境と臨機応変に調和できる走り方(楽しみ方)を会得するには、やはりまだまだ修行が足りない・・・ということだろう。しかしそれでも、その過程自体を楽しむ心の準備はとうにできている。

12㎡のM君↓・・・堀江のオンショアの波の中でもここまで走れるようになった。出発点まであと一息というところ。これからはともかく回数。
 

南西風

久しぶりに程よい南西風が入った、塩屋海岸、6~7m。今日の風は海面をなでるように安定している。いつもの砂州から南側の海岸まで上り、F君と2人でなだらかで走りやすい海上を50km近く存分に楽しんだ。IMGP0368s1024pix100kb.jpg

浅瀬に注ぐ陽光は細波を透過して水中に見飽きぬ模様を創る。今日もしばらく見惚(みと)れていた。IMGP0367s1024pix100kb.jpg

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修理

今日はのんびりカイトの修理。15㎡のバー破断に続いて、一昨日は10㎡のライン切れ。どちらも中古で仕入れたということもあって、ライン類は古い順に切れていく。すでに想定内のできごとだ。IMGP0361s1024pix100kb.jpg

ラインワークとでも言うべきか・・・暖かいお日様の下でラインの縺(もつ)れを解(ほど)いたり末端処理などをしていると、子供の頃の近所の浜辺、漁師のおじさんが鼻歌を歌いながら魚網を縫っていた姿が頭の中に去来する。何の不安もない、幸せな風景だった。

これもかなり使い込んだラインなのでどれくらいもつか分からないが、カブリナのバーから取った少し太めのラインに総換えした。残ったバーが破断したバーの代わりになるだろう。

いつもは室内犬のパームも広い砂浜を歩き回ることができて満足気だ。

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吹いたら走る

こないだ破損したバーやら切断したラインの修理をしておこうと堀江に出かけた。日差しは弱いが今日も暖かい。しかも北から5mほどの安定した風が入っている。これは修理より走るのを優先すべきだろう・・・と20kmほど。やがてF君もやって来た・・・というより、そもそも堀江海岸は彼の職場の広い前庭みたいなものだ。

海に復帰し、本格的にカイトサーフィンを楽しみ始めてもう4年近くになる。もともと長い空の生活で消耗した心身の回復、つまりは「健康のため」ではあったが、予想通りというか予想以上にというか、このスポーツは相当に身体には良いようで、ウィンドよりも利用できる風域が広いということもあるが、多くの人々がウォーキングやジョギングを日課としているように、何らかの形でカイトを振るのがほとんど私の日課になっている。そして未だに飽きる兆候はない。

昨夜TVの番組で、「人はなぜ加齢と共に時間の進みを速く感じるようになるのか?」の実験をやっていた。20代の青年と70代の老人が閉鎖された部屋で時を過ごし、24時間たったと感じた時点で部屋から出て実際の経過時間と比較する・・・という趣旨だ。その結果、老人は青年より5時間ほど遅く部屋を出てきた。つまり、一日を5時間短く感じたということになる。

半ばお笑いのその番組は、出演タレントがその理由を色々と推測したあと、その道の権威みたいな学者が「子供の一日が長いのは、経験することが新鮮で感動することだらけで、年齢が進行し同じことを繰り返すうちに新鮮味が失われるから、結果、感動総量少なくなり一日を短く感じるようになる」・・・といったような意味のことを言って結論としていた。

感動の総量は経験の総量でもあると考えれば、この説には説得力がある。ここで更に思い出すのは、もう御年70を越える加山雄三が、幸せに生きる指針に「三感王」として・・・「感動・感(関)心・感謝」を挙げているということだ。さすがに、海も山も宇宙も大好きで、歌や楽器や絵画・・・実に多くの分野に感動や関心の輪を広げている彼らしいモットーだと思う。最後に「感謝」を入れているのも実に良い^^。

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水の感触

午前中、デスクワークに精出しながら、風の様子をチラチラ見ていたら、ちょうど昼ごろからドンと北風が入ってきた様子。いつものごとくイソイソと堀江に出かけた。既に沖合いではF君が快走している。私も12㎡で出てみたが風は軽く、沖合いからの白波もく柔らかい面持ちで寄せている。すぐに19㎡に切り替えて、合計40kmほどは走った。

海の表情も風や潮や空模様で千変万化するが、これからの数ヶ月は私が最も好む色合いを見せる。気温や水温が身体に優しくなるのも嬉しい。今日は久しぶりにめんどくさい手袋を必要としなかった。カイトコントロールの大半は片手で済むから、思い切りリーンアウト(風上側に身体を傾けること)しながら、余った片手でキラキラ光る海面を撫(な)でる。

ウィンドの時もそうだった。海の「風読みスポーツ」の有り難いことは、気体(風)だけでなく液体(水)の恩恵にも浴することができるということだろう。手の平で飽きることなく水を弾(はじ)いていると、飛散する泡沫と共に、なんだか海という大生命体の持つエネルギーみたいなものが、身体の中に流れ込んでくるような気持ちさえする。

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初春の風

今日の堀江もよく吹いた。まともな北東順風が時に10mほど。初春の風らしくウキウキ、ソワソワと軽く踊っているような感触だ。そうは使うことのない10㎡と、順風(私にとっては8m程度)で活躍する12㎡で40kmほど走った。110222h.JPG

途中気分転換にと、ディレクショナルを引っ張り出してジャイブの練習も少し。当然ながら、いつものツインチップとは扱いがまったく異なる。これはこれで、それなりに時間かけて練習しないとどうにもならない。

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北風順風

今日は良く吹いた。完全にオンショアだが比較的安定した北風で50kmほど走った。はるか沖で淡々とディレクショナル・スタイルを楽しんでいるF君はもっと走っている。M君も久々に風に吹かれて幾らかはリフレッシュしただろう。今週は仕事の徹夜続きで大変だったにちがいない、彼には珍しく2時間ほどで切り上げた。懸命な判断だと思う。IMGP0358s1024pix100kb.jpg

陸・海・空を問わず、道具を使って行う全ての活動において、自己管理(人)は機材(道具)や環境と並び、安全管理の要素の中でも最も大切なものだ。しかし、自分の身体や心はあまりに身近で見えにくいという面もあり、ややもすると無理を強いてしまうことがある。

「人」と「機材」と「環境」・・・空の世界で私はこれを「飛行のための三要素」と呼んで教習活動や自分の飛行形態を決める際には必ずチェックすることにしていた。そもそも、この三つの要素の一つでも欠ければどんなフライトも成立しない。飛行機材や飛行環境はもちろんのこと、優れたインストラクターは教習生のその日のコンディションをかなり正確に見抜く目を持っている。

余談だが、「パイロット一年目の危機」というのがある。団体によって多少の違いはあるが、スカイスポーツの教習課程は幾つかの段階を踏みながら技能の向上を図ることになっていて、イントラの指導や誘導を必要としない「一人前」の飛行家=パイロットになるには早い人でも1年近くかかる。飛行経歴に加えて実技や学科試験もあるから、初心者にとって「パイロット」という資格は、最大の目標であり憧れでもある。

ところが、教習中は事故と無縁の初心者パイロットが、たいがいは一年以内に相当な割合で大小の事故を起こすという事実があった。それは教習活動の宿命とも負の側面ともいうべきもので、痛い目にあった初心者パイロットの多くはそのとき初めて、何かと不自由な教習中は、経験豊かなイントラのきめ細かい観察や胃の痛くなるような指導を存分に享受していたのだ・・・ということに気が付く。

もう一度言うが、これはこの種の教習活動の宿命とも負の側面とも言うべきものだ。逆に言うと教習活動がなければこういうことは起こらない。私の知る限りでは、優れたインストラクターの多くは自ら試行錯誤を重ねながらその草創期を生き延びてきている。つまり、誰かの教習を受けて自己の技能を築き上げたのではない。興味深い逆説ではないだろうか。

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バーの破断

昨日も出かけた堀江海岸は割合まともな北東風。風はまだ冷たいが、セミドライを着込むと全く寒さを感じることはない。少しは特性が分かり、根元で切れたラインをそのまま短めにして修理を終えた15㎡にディレクショナルで少し飛び方を覚えながら上れるだけ上ってみよう・・・と、風が東に寄りながら引き始めた海に出た。27628617.JPG

結果は画像→のトラックログの通りで、ワンレグ最後の下手なジャンプの後ジャイブに入ろうとしたら、失速して失われた翼形が急激に復元した瞬間に、ブチッ、バキッ・・・と音がしてカイトが飛んだ。今回は手元のバーの半分が無くなっていた・・・コントロールバーがほぼ真ん中で折れてしまったのだ!^^;ウィンドでマストやブームが折れることはままあることだが、カイトのバーがこんなにきれいに切断するとは考えたこともなかった。

30分ほど漕いで和気港横の岸壁に至り、内港まで引っ張って梯子のある防波堤に着いた。700mほどは泳いでいるから、25mプールなら14往復したということか・・・年中で一番寒い季節だというのにスーツの中はポカポカになった。IMGP0357-s.JPG

後で見てみると、今回はフロントラインが2本とも切れている。あんまり使うことのなかった中古の15㎡だが、やはりラインの劣化が相当に進んでいたに違いない。それと私の体重とジャンプスタイルによる過加重。ラムエア翼で下手なハイジャンプをすると、カイトはまず失速して翼形変化を起こし、次に急激に回復させた際にとんでもない加重がかかる。(運動エネルギー)=(質量)×(速度2乗)の物理法則の通りだ。

呼び方

先日、三脚付のカメラを持った紳士が「写真撮らせて頂いてもよろしいでしょうか?」と丁寧に話しかけてきた。いつものごとく「ご自由にどうぞ・・・^^」と答えた。

更に「これは何というものですか?」「一応、カイトサーフィンと呼んでますが、別にカイトボーディングという呼び名もあります。比較的新しいものだから、まだ呼び方が確定してないようです」と答えながら、ウィンド草創期の頃、同じような受け答えをしていたことを思い出した。

ウィンド・サーフィンかウィンド・ボーディングか・・・私が初めて初期のサーファー艇を購入したショップの店長は「・・・サーフィンは・・・サーファーという特定の商品名から来ているもので・・・ボーディングと言うべきだ!」と強く主張していたが、私は「そんなことはどうでもいいことではないか」と思っていた。大事なのは包み紙ではなくその内容物で、こういう問題はおよそ時間が解決する。30年たった今、ウィンドサーフィンをウィンドボーディングと言う人はまずいない。

そして更に、この紳士は「この動きは“滑る”と言うんですか?」と面白い質問を続けた。「滑るとか、乗るとか、私は走るともいいます・・まあ複合スポーツみたいなものですから、いろんな要素が入っている・・・」などと適当な話をした後で、「複合スポーツなんて言葉、存在したかいなぁ?」・・・と気になり検索してみたら、「複合スポーツ施設」とかトライアスロンやスキー種目で、それぞれ独立したものを順に行う種類のものはあるが、私が使ったような意味の言葉は見当たらなかった。

まあ、これもどうでも良いようなことなので、やがて時間が解決してくれるだろう。

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プロフィール

HN:
寛太郎
性別:
男性
職業:
self-employed
趣味:
風読み・読書・自転車ほか多数
自己紹介:
瀬戸内の小島生まれです。学生時代は国際法を少し。数年間の堅い団体職の後、子供好きが高じて学習塾を、風が好きでスカイスポーツのイントラを、等と趣味と仕事が重なる生活を数十年経験しました。55歳引退計画に従って現在は基本的にフリーですが、相変わらずあれこれ忙しくしています。

生活方針は「無理をしないでゆっくりと」およそ中庸を好みます。東西を問わず古典思想の多くに心惹かれます。まずは価値相対主義を採用し事物の多様性を愛しますが、ミソとクソを同等にはしません。モノゴトには自ずと高低浅深があり、その判断基準は「大自然の摂理と全ての生命(いのち)の幸福」の中にあると思います。敬愛する人物は古今東西少なからず、良寛やB・ラッセルを含みます。

ナチュラリストと呼ばれることを好みますが、人間が創り出した道具類にも大きな関心を持ちます。人間語だけでなく、あらゆる生き物たちの「ことば」に興味が尽きることはありません。60~70年代ポップスや落語を聞いたりすることも好きです。

・著作:『空を飛ぶ・一つの方法』
・訳書:『リリエンタール最後の飛行』
・訳書:『個人と権威』

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