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寛太郎のカイト日誌

内容はカイトに限らず種種雑多です。好みの選択は「カテゴリー」をご利用下さい。日本語訳は全て寛太郎の拙訳。 2010年10月18日設置

   
カテゴリー「カイト」の記事一覧

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サーフボード

昼から気分転換。いつもの堀江海岸へ。天気も良く暖かい西風微風・・・この季節にこの風は、たいがいやがてやって来る大西風の予兆です。明日は相当な寒さのドン吹きになるでしょう。101214h-.JPG

今日はサーフボード持参です。これは私がまだボディドラッグの練習をしていたころ、どうせならサーフィンの板につかまって滑ったらもっと楽しいではないか・・・と考えて手に入れ、フットストラップならぬハンドストラップを数箇所に取り付けて使っていたもので、その後間もなくちゃんと脚で立てるようになるにつれて出番がなくなり、この数年間、軒下に眠っていたものです。(→ナッシュのガンと並べて違いを色々比べてみました)

というのは、先日F君から頂いたサーフスタイルのカイトDVDの内容がかなり衝撃的だったのです。ノンストラップ・ディレクショナルの乗り方ビデオみたいなものですが、そこに一貫しているスタイルは大らかな自由の空気に満ち溢れている。

もちろん、その楽園のような舞台は日本の瀬戸内とは気象も波も違っているので、そのまま真似することはできないでしょうが、この自由の空気を多少とも私のカイトスタイルに取り入れたい!・・・と思わせるに十分でした。

サーフボードを浜に据え、その上で立ち位置や足の入れ替えのシミュレーションを少しばかり・・・こいつはやっぱりツインチップとは一味も二味も違った動きになりそうです^^。101214.JPG
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黄砂かな

今日は黄砂が舞ってるような、どんよりした空模様で、比較的安定している西風もなんだか暖かい、最近ちょっと珍しい種類の天気でした。しかし、この季節の天敵、寒さを気にしないでいでいられるのは、何よりありがたいことです^^

水上練習5回目で基本はすでに身に付いているM君には好きなように練習してもらって、私は久々の塩屋満潮、安定順風を12㎡ジャスト、10㎡若干アンダーで十分に味わいました。珍しく高知のライダーも来ていて、塩屋の満潮フラットに大満足だったようです。

これからの季節は、北西方向に開けた土地に住んでいることに感謝しないといけません。どの国どの地方にもそれぞれの特徴がありますが、高知の海岸の多くは、年中波に恵まれるのと引き換えに、冬の北西季節風は、オフショアで波質が幾分良くなることを除けば、風読みスポーツには、あんまり有難い要素がないように思われます。

※走るのに忙しかったため今日は文字のみ。

塩屋カット集

↓昼前までなかなかのスウェルが入っていました。やはりダンパー気味ですが、フェイスで2m近く。塩屋ならではの波です。大型トラックで仕事中のサーファー青年が、たまらず降りてきて少しお話をしました。こういう波を見るとやはり心が騒ぐようです^^。
IMGP0101s80kb.jpg101209s-1s80kb.jpg

ジャンプ・ランチ(と私は呼んでいる)がだいぶ安定してきました。浜から水面へヒョイと移動できれば面倒がないのです。→






↓日章旗風の夕日の美しいこと!タイミングよく旅客機が視野に入りました。
IMGP0104s80kb.jpg

101209s-2s80kb.jpg
 
  ランチの直後・・・12㎡で少しは走れました→




↓今日もカイトが落ちなかったね^^(画面クリックで拡大)

 

小春日和

昨日とはうって変わって暖かい陽射しの堀江でした。パームの散歩もかねて、カイトの乾燥とブライダルラインの交換。どんなに気温が低くても、太陽が輝いていればそれだけでユッタリした気分になります。

前世などというものがあるとすれば、私はたぶん南東アジアかポリネシア辺りの漁師か海漂民、もしくは海賊であったにちがいありません。

ちなみに、田舎の家系が瀬戸内の海賊・村上水軍に深く関係していることは歴史的事実らしい・・・生来、権威や権力を好む人間を好きになれないのは、多少ともこの種の血を引いているからなのでしょう。

明日は塩屋が吹くでしょう。昨日はM君と、さっきはF君ともちょっと話していたのですが、どうすれば冬の海を震えずに楽しめるか・・・ちょっと考えてみる必要がありそうです。

冬の入り口

今日の堀江は雨のち曇り。かなりガスティな北東風が5~10m。101207h-1s80kb.jpg

慣れない10㎡、板はき3回目でこのコンディションは、M君には少し厳しかったかもしれません。ただまあ、彼がこういう表情の海に慣れるのも時間の問題でしょう。

私は久方ぶりに触るウィンド道具の調子を見ることに・・・しかし、今の私の体重では、5㎡で10mほどは必要なようです。体重が10kg増えると、板はこんなに沈むものか・・・という感じでした。それにしても、寒いこと寒いこと・・・まだ風邪気味なんか知らん・・・こんなことでは今年の真冬はどうなるのでしょう・・・^^;

画像:若干気が引けますが、今回はM君が撮ってくれた私を2枚。101207h-2s80kb.jpg



朝駆け

土曜日は珍しく朝駆けをしました。前日の大西風の残余(ざんよ)と満潮水たまりを楽しもうと塩屋を予定していたのですが、アメダスの様子ではあんまり期待できそうもなかったので、急遽別府に変更。到着したのは9時頃で、東からの日差しが沖合いの怪島を照らし、5mほどの西風にも朝の匂いが残っています。IMGP0095s80kb.jpg

ウィンド時代は、雨が降ろうが雪が舞おうが、早朝だろうが、時には夜だろうが・・・ともかく風さえあれば海に出ていたのですが、冬時の朝の海に出るにはそれなりの気合がいる・・・要するに寒いのであります^^;・・・そのうち風は8m前後まで上がり、お昼ごろにはウィンドのMさんやカイトの皆さんも集まってきました。

こんなに吹くとは思ってなかったので12㎡はM君の元に・・・結局15㎡で午後3時まで5時間ほど、時々くしゃみなどしながらそれなりに楽しみましたが、なんだか体が重くて思うように動かない感じでした。たぶんいくらか風邪気味だったのでしょう・・・カイトでこんなに眠たくなったのも初めてのことです^^;IMGP0092s80kb.jpg

画像:沖合いで行き会うF君

↓速度的には40km/hオーバーが何回かありました。怪島近辺に現れるフラット水面の効用です。

101204b-t.JPG

ウィンドの虫

先ほどから大西(風)が吹き始めました。おそらく海上ではトップブローが20mを超え海面は泡立っているでしょう。しばらくするともう少し落ち着いた風になると思いますが、こういう気象になると、私の中の深いところに眠っているウィンドの虫が騒ぎ出します。

カイトでどれくらいまで強い風が扱えるのか、私はまだ知りません。現在持っている最小のインフレ9㎡でもラムエア10㎡でも、おそらく13~4m辺りが限界かとは思いますが、カイトとウィンドの違いの一つは、揚力が体から20mも離れた位置で角速度を伴って働くということで、強風ではたいがい同伴する乱気流への対応を間違えると簡単に吹き飛ばされるということです。

その点では、ウィンド(サーフィン)には、動力部を空中に上げるランチというプロセスがないし、15mを越える風や波の中で跳ばされることはあっても、リグに体のどこかをぶつけない限り水面を転がる程度で終わります。

今日はラムエアの10㎡にガンボードで塩屋の波とお付き合いするつもりではいますが、カイトでどうにもならないときは、こないだもらったウィンドの板に4㎡程度のセールを付けて突っ走るしかないのかなぁ・・・と思いをめぐらせているところです。hiii361-img600x450-1289645650x5tm8547505.jpg

とりあえず、オークションで1000円、一昔前のウェイブセールを入札しました。浦島太郎の私には十分でしょう。

ガン

今日は3枚の板を使うという忙しい海でした。昨日より東に寄った4→6mの北東風。あんまり使いたくないデカ板で数往復しているうちに順風になったので、いつもの144に乗り換え、昨日から始めたフロントロールの復習を数回・・・やっぱりこれはバックよりもだいぶ楽です。IMGP0077s80kb.jpg(画像:平水面ではそれなりに走るデカ板)

それから、はるか沖合いを走ってるF君に刺激されて、車で寝ていた彼と同じサーフタイプの板(ナッシュのガン)を引っ張り出して使ってみることにしました。この板はその「美しさ」に魅かれて衝動買いしたようなもので、ジャイブがまともにできないこともあり、まだ数回しか走ったことがありません。

トーサイドで上れたらフットスイッチの必要はないだろう・・・と、今回はトーサイドを集中的に練習。ジャイブへのエントリーはまだ力が入ってしまいますが、なんとかアビーム程度なら安定して走れるようになりました。ワンサイドで長時間やってると後ろ足がパンパンになりそうですが・・・これは大きな前進です^^。大き目の3枚フィンがものを言って上り性能は申し分なし・・・荒れた逆潮での選択肢が一つ増えました。

明日は大西風になりそうです。このガンで塩屋の波をどの程度楽しめるか・・・楽しみです。

フロントループ

いつもの堀江は5~6mの暖かい北風でした。岸寄りには動きの柔らかいY君、最近めざましく上達しているS君が若干アンダー気味で走っています。沖合いにはF君がいつもの彼のスタイルで黙々と・・・^^。IMGP0075s80kb.jpg

今日の私はなんだか体が軽く、何か新しいことをやってみたい気分です。そこで、こないだからイメージトレーニングを楽しんでいたフロントループを試みてみることにしました。

私は陸上での前方宙返りはできます(できました^^;)が、バク宙はできません。カイトの技に(人の)バックロールとかバックループというのがあり、これはちょくちょく練習しているのですが、想定どおりに降りれる確率は今のところ20%程度。バックができてフロントができない訳はないだろう・・・とずっと考えながら、いざとなると腰が引けてしまうのは、ウィンド時代の前方宙返りでマストに激突した時のトラウマが残っているためでしょう。IMGP0076s80kb.jpg

しかし、今日はちょっと何かが違う^^。順潮の海面はギザギザで、そう飛びやすいコンディションではなかったのですが、それでも10回以上の前まわり初挑戦は思ったより順調にことが運び、おおよそのコツをつかむことができたと同時に、これはバックより楽な動作かもしれない・・・などと思ったりしました。

カイトの面白さの一つは、ジャンプすると「一点支持」になるということで、どんなものでも一点でぶら下がると、たいがいは回転しようとします。私の場合、不用意にハイジャンプするとまず半回転か一回転してしまう。ジャンプの際に、板を頭上に振り上げたり片手を離したりするのは、まずは格好のためではなく、空中でバランスを取りながら、このうっとうしい回転を止めたいからです。

初めてのフロントループを繰り返しながら、「どうでも回りたいものは回せばいいのだ」・・・と完全に開き直ることができたのは、今日の最大の収穫と言えるでしょう。次の課題は、簡単に発生する「回り過ぎ」をどうコントロールするか・・・ですが、これは100回ほどの練習でなんとかなりそうな気分です。

101201h.JPG

砂浜

西風の様子を見ながら再びメタトレに・・・粟井海岸は静かでした。2~3mの風でスピード3の動きをじっくり観察しながら、砂浜滑りをひとしきり。砂浜にもさまざまな表情や性質がありますが、この浜の砂は特に粒子が細かく、滑っていると足の裏が喜んでいるようにさえ感じます。

近在する海岸のこの30年の変化を見ると、塩屋にしても堀江にしても人の手が大きく入って、かなり様変わりしてしまいました。特に堀江などは、もう砂浜ではなくて土浜の様相です。その点、ここは河口部分の砂州の変動はあるもののまったく昔のままの姿を保っている。人間が中途半端な知恵で余計なことをしなければ、大自然の力用がいかに偉大に働くか・・・ということの証左の一つでしょう。

カイトをここまで降ろして※失速の兆候を感じさせないのは、カイト自体の軽さとやはりジェットフラップの効果で、このカイトにはエアインテークが5個しかないにもかかわらず、トレーリングエッジに同じくらいの大きさの穴(ジェットフラップ)が11個も開いています。今回はこの働きを地面すれすれで目視してやろう・・・と思いついてビデオ撮影してみました。   ※(実は失速しているけれども落ちないだけなのですが・・・)


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プロフィール

HN:
寛太郎
性別:
男性
職業:
self-employed
趣味:
風読み・読書・自転車ほか多数
自己紹介:
瀬戸内の小島生まれです。学生時代は国際法を少し。数年間の堅い団体職の後、子供好きが高じて学習塾を、風が好きでスカイスポーツのイントラを、等と趣味と仕事が重なる生活を数十年経験しました。55歳引退計画に従って現在は基本的にフリーですが、相変わらずあれこれ忙しくしています。

生活方針は「無理をしないでゆっくりと」およそ中庸を好みます。東西を問わず古典思想の多くに心惹かれます。まずは価値相対主義を採用し事物の多様性を愛しますが、ミソとクソを同等にはしません。モノゴトには自ずと高低浅深があり、その判断基準は「大自然の摂理と全ての生命(いのち)の幸福」の中にあると思います。敬愛する人物は古今東西少なからず、良寛やB・ラッセルを含みます。

ナチュラリストと呼ばれることを好みますが、人間が創り出した道具類にも大きな関心を持ちます。人間語だけでなく、あらゆる生き物たちの「ことば」に興味が尽きることはありません。60~70年代ポップスや落語を聞いたりすることも好きです。

・著作:『空を飛ぶ・一つの方法』
・訳書:『リリエンタール最後の飛行』
・訳書:『個人と権威』

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