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寛太郎のカイト日誌

内容はカイトに限らず種種雑多です。好みの選択は「カテゴリー」をご利用下さい。日本語訳は全て寛太郎の拙訳。 2010年10月18日設置

   

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氷点

今日の塩屋はまさに真冬の大西、10m~15m。寒さこの上なし・・・という天気です。おそらく本年最大の冷え込みになるだろう・・・ということで、松山空港のアメダスを載せておきます。110116s-temp.JPG日中の最高気温が3℃に至らないなんてことは、この辺りではめったにないことでしょう。

それでも、ウィンド、カイト共、何人か来ていました。この風や波でウィンドの皆さんの走りを見ていると、25年前を思い出して心が少し騒ぎます。しかし、こんな冷たい日に水に浸かる好みは、もう私の中に残ってないのかもしれません。

昨日の風が意外と暖かかったので、今日はフルスーツを用意して行ったのですが、着替え始めたばかりのところで手がしびれてきた。これでは水に浸かる気には到底ならず、地上では寒さ知らずのフライトスーツにチェンジ。

お日様もだいぶ西に傾いてきた頃に、緑地帯の桜の木にロープを引っ掛けてジャンプの練習をしたり、5㎡を上げてM君のグラハンを楽しんだりして本日終了。
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音楽の虫

昨年の夏、風の収まった堀江海岸でウィンドのMさんがギターを爪弾(つまび)いていました。この辺ではちょっと珍しい風景ですが、私は嬉しかった。彼と私は同年。煌(きらめ)くような名曲が続出したあの「70年代フォーク」の何がしかが、体の奥底に染み付いている年代です。

そして・・・やはりまた、しばらく眠っていた音楽の虫が大きく騒ぎ出してしまいました。安物のアコースティックは、もう何年も前から部屋の片隅で寝ています。前回もコード進行でつまづいたまま・・・。

そこで、今回はコードなんか覚えなくてもギターと三線(三味線)の良いところを簡単に身に付けることができる・・・などという、私にとっては夢のような楽器「一五一会(いちごいちえ)」に手を出してしまいました。

どこにでも持って行けるようにと一番小さいのを。まだ数ヶ月ですが、これが確かに指一本で全てのコードが弾けてしまうのです。しかしもちろん、全ての名曲が楽しく弾けるにほど遠いことは言うまでもありません。

以下、何年か前の記事を転記。

「私の中の音楽の虫がまた騒ぎ出した。虫といっても私の虫はクワガタやカブト虫のような強固な外殻などは持っていない。フラフラ飛んでいつの間にかいなくなってしまう蚊トンボのようなものだ。

東京での学生時代中期、新宿の安下宿の隣室に奇妙な青年が入居した。一応、法政大学生の身分を持っていたが、彼の部屋にはほとんど書物というべきものはなく、代わりにギターと音譜が散乱していた。年中、裸で寝る北陸出身のこの男は、時々思いついたように私の4畳半にやってきて、当時最盛期だったピンクレディーなどの歌をフリ付きで歌い始めるのだ。

私が彼のギターに興味を示すと、「これは、ギブソンの何とかかんとか・・・」とひとしきり熱く語った後、ホテルカリフォルニアなんかを弾き始める。これがかなりうまいので感心していると、「音楽は素晴らしいですよ~。先輩も是非ギターを始めたらどうですか~」と勧めるのである。

昭和40年代の後半に、高校の音楽の授業で「海行かば」などというとんでもない時代錯誤の歌を披露して、戦中女学校出身の音楽教師を感心させていたような音楽オンチの私が、ギターなんて・・・と躊躇したが、結局、ほどない間に当時5000円の入門用アコースティックギターを手にしていた。

それからほとんど毎日のように遊びに来るこの変な後輩の指導のおかげで、幾つかコードや流行歌の弾き方を覚えた。しかし、決して「素晴らしい」ところまで行くことは無く、私の初めてのギターは、後に質屋で流れて法律の基本書に姿を変えた。

しかし、彼との出会いが私の中の小さな音楽の虫を刺激したのは確かで、その後社会人となった後も、何年か置きにこの虫が騒ぐ。いやおう無く成長してゆく子供の興味にも合わせて、オカリナ、ハーモニカ、電子ピアノ、電子ホルン、数年前はフルート・・・色々手を出してきた。だがまあ、どれも1年も続かない。

それがまた、懲りることもなく近頃、「あ~・・・ギターを弾きたい!!」と天井を見上げることがあるのだ。

思いついたら取り敢えず始めてみないと気がすまない性分はどうにもならないものらしいから、近いうちに多分また、私の事務所の片隅に入門用の安ギターが鎮座することになるだろう。」

ヘルス・コントロール

昨日は、事務コタツに脚をつっこみながら、暇にまかせて「セイフティ・コントロール」などという硬めのテーマに少し論理のコートを着せてみようかな・・・などと考えながら書き始めたら、なんんだか頭の血液がどんどん固まっていくような気がしました。

全体暖房のない部屋で頭寒足熱が度を越すと、眠たくなるだけではなく、動かさない身体の上下のバランスが取りにくくなるのかもしれません^^;110113s.jpg

読み直しながら多少修正を加えてはみるものの、いかにも中途半端。これはやっぱり、もうちょっと頭の柔らかい時に、ゆったりと腰をすえて書いた方が、私自身のヘルス・コントロールにとっても無理がないだろう・・・ということで、またHTLMにでもして、どこかにUPなりLINKなりすることにします。

今日も寒空ではありますが、現在の室温20℃・・・なんだか塩屋が呼んでいるような気がする・・・いつものメタトレ、さてどうしようか・・・というところ。また10℃の壁に聞いてみることにします^^;
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アンカレジマリーナ(粟井海岸)の今日の気象データと昨年1月12日の気象データ。2年ほど前から、海に出たに日は天気図やここの気象データに一言付して記録を残してきたのですが、去年の昨日は「13㎡でそこそこ楽しめた」らしい。そうそう、この頃は、こないだチューブの交換修理が完了したカブリナのインフレ13が大活躍していたんだ~^^・・・またそのうち使ってやらないと可愛そうな気がしてきました。

たぶん計測器を日当たりの良い場所に設置してあるのでしょう、気温表示はいつもアメダスより数度高いのですが、最高気温を比較すると去年は14.7℃、今日は15℃・・・今日の方が高い!!・・・これは寒がってばかりもいられない・・・ということなんかなぁ~^^;

110113y-2.JPGaf1afd1a.JPG
 

冬の北東風

堀江、真冬の北東風はだいたいは安定しません。風に波がある。それにはそれなりの理由がありますが、今は頭が熱いのでまたいつか書きます。

M君・・・冷たい風の中で頑張りました。時おり吹き込む5~6mのブローを狙いながら2時間ほど・・・近いうちに堀江浜と和気浜を分ける堤防の突先(とっさき)を超えるのを楽しみに・・・。

風がちょっと足りなかったね↓

セイフティ・コントロール

日本語では普通「安全管理」と言い、似たような意味で、私はこれまで「リスク・マネジメント」という言葉をよく使ってきました。これはもともとは経営学の用語で、「さまざまな経営上の危険をいかに予測し、発生した損失にどう対処するか」などを研究する分野から生まれたものです。

それを、基本的に損得勘定とは無縁な風読みスポーツで使い続けるのもなんだかなぁ~・・・ということで、今後は「セイフティ・コントロール」にしようと思います。日本語訳の「安全管理」には、私にはどうもしっくりこない「管理」などという熟語がくっついているので、あえてカタカナで。

ちなみに、英語のセイフティ(safety)には、ちゃんと「危険からの自由」(freedom from danger)などという立派な定義が用意されているのです。さらに、コントロール(control)はかなり多義ですが、第一義は「制御する」ことで、決して「管理」することではありません。

では、なぜ日本語で「安全・管理」などという言うのか・・・それは「管理したい人が翻訳した」からです・・・と断言しておいていいでしょう。この辺り、特に近代日本語の語源に興味のある方は、その成立史をちょっと調べてみると、けっこう興味深いことが浮かび上がってくるような気がします。

カイト世界のセイフティ・コントロールについては、書きたいことがたんとあるので、また少し腰をすえてじっくりと。

ところで、M君にとっては、昨日はある意味「記念すべき一日」になりました。去年の夏から練習を始めて約4ヶ月、初めて「出発点に帰着する」ことができたのです^^!これは地上の世界では当たり前のことですが、海の風読みではちょっとした出来事で(空の世界ではもっと大変な出来事になる場合がありますが・・・)、つまりは、アビーム走法ができるようになったということを意味します。IMGP0282s80kb.jpg

アビームとは風向と垂直方向に走ることで、ヨットでもウィンドサーフィンでもすべてはここから始まると言っていいような基本技術ではありますが、ことカイトサーフィンの場合、まず板の上に立ち続けることが難しいので、それに風に合わせたカイトコントロールを同時に行うというのは、さらに大変な作業になります。大概の入門者は、まず立ち上がって走り出すまでにギブアップということが多いのです。

安定して出発地点に帰って来れるようになると、当然レグの往復回数が好きなようにコントロールできますから、ライディングタイムもスキルの向上もウナギ登り・・・ということになります。もうしばらく様子を見て、ほぼ当初の予定通り、私の下手な「入門講座」は終了になるでしょう。

終わり良ければ

110108-miyosis80kb.jpgIMGP0277s80kb.jpg110108s-amedas.JPG








暖かい一日でした。昼過ぎから南西風が波打ちながら上がり始め、夕刻には5m程度。M君が15㎡で走るにはちょうどいい風になりました。

中州と対岸を隔(へだ)てる100mほどの河口部分(ドーバー海峡)の往復に初成功^^。たいがい、此岸(しがん)より彼岸(ひがん)へ渡るのは、簡単なことではありませんが、とりあえずの目標の一つでした。嬉しいことです^^。

しかし、陸路だと数キロもある道程も海の道だといかに楽に渡れるか・・・大昔の人たち、たぶん縄文の時代から、大海原に向けて、何が待ってるか分からないような世界に向けて船を漕ぎ出した先祖たちは、数知れずいたに違いない・・・と私は想像します。

昔、おもしろい教授がいて、私の記憶にめんどくさい経済学の講釈などは一つも残ってないにもかかわらず、第一講の「経済学の目的とは経世済民(けいせいさいみん)つまり人々の幸福である」とか、「南米にチチカカ湖という広大な湖があって、これはどうやら父と母を意味し、古代日本と古代南米には深いつながりがあったに違いない・・・」などという大真面目^^;な話しはしっかり覚えているのであります。すばらしい先生でした。

緊張と緩和

昨夜は晩酌になんやら麦焼酎というのに手を付けたら、グラス半分もいかないうちに頭が熱くなってしまいました。また変なことを書いたんだろうなぁ・・・と読み返したら、なんとか心が折れない程度の文脈の模様。ダーウィンがどうとか・・・などという後半は別カテゴリーに分けておこうかとも考えましたが、それもめんどくさいのでこのままにしておきます。

冬の海からの事後は、いつものようにフルスーツのまま風呂に駆け込み、首口から熱水シャワーを突っ込み、風船のようにどんどん膨らませながら「簡易風呂」を作るということで、そのまま少し横になると「ふぁ~極楽極楽^^」の世界になるのですが、こういう時は頭の中も相当なリラックスモードになっていて、まあ、色とりどりの「思い付き」が泡のように浮かんでくるのです。

桂枝雀が落語の面白さの本質を「緊張と緩和」と言ったように、凍えて緊張した身体が温まって緩和すると、頭の中にも、やはり予期せず何か面白いことが起こるようです。

今回はほんとうは「言葉」についての思い付きを少し書こうと思ったのですが、チラッと見た温度計は19℃!?・・・どうやら堀江が呼んでいる^^;・・・ということで、とりあえずここまで。

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3mほどの北風で昨日放っておいた10㎡を乾燥グラハン・・・今回はハーネスなし、つまりフックオフの状態でいろいろやってみました。このくらいのサイズだと、風によっては初心者でもフックオフで扱えそうです。

今日はF君にウェット素材をずいぶん頂きました。ありがとう^^。これでネックウォーマーを作ってみようかな・・・と。

それと、近頃人気の「サーモテック素材」とかいうアンダーウェア・・・ここしばらく私も使っていて、今朝もバーゲンで上下を仕入れたのですが、これが・・・予期に反してさほど暖かくない!その理由は極めて薄い上に通気性が良すぎるということであります。こいつの長所は外気をしっかり遮断しないと全く現れないということを、先ほどもしっかり確認してしまいました。

なるほど、昨日もあんなに寒かった訳が分かったような気がします。かなりくたびれた私のフルスーツが水に浸かったら、暖かくなるどころか逆に寒くなるのには、ちゃんと理由がありました。今年はどうしてこんなに冷えるのかなぁ・・・去年はどうしてたんだろう?・・と記録を見てみたら、1月も2月も結構マメに海に出ていたのですから・・・^^;

延び延びになっていた新人君のカイトデビュー・・・明日は穏やかな西風の下、どうやら実現しそうな気がします。

晴朗なれど

東郷さんじゃありませんが、「110106s.JPG天気晴朗(せいろう)なれど、波冷やし」の塩屋でした。F君と二人、水たまりでちょこっと走った後は、ガスティ北西、逆潮・・・面白い要素が少ない上に、風の冷たいこと・・・^^;

昨日雨に濡らした5と12はしっかり乾いてくれました。ですがやっぱり、気温が10℃を切る日に水に浸かるのは、あんまり体によろしくないのではなかろうか・・・と思った次第。

それでも、潮が引いた水たまりでは、珍しく、カモメとチドリが「おっかけっこ」をしているのを観察することができました。生物学や動物学では、これを「縄張り争い」とか「生存競争」とかで説明しようとするかもしれません。

しかし私には、彼らも遊ぶことの楽しさを知っている・・・というよりも、エサ取りも含めて、「本来遊ぶために生きている」ように思えてならないことがあるのです。

ここでダーウィンの進化論を巡る論争に参加する興味はありませんが、大自然の生物世界がいわゆる「適者生存」や「自然淘汰」や「競争原理」だけで説明できるほど単純なものではないことは、ダーウィン自身が十分承知していたに違いありません。

自然の中に存在するどんな生き物でも、少し愛情を持って注意深く観察する人なら、そこには「調和原理」とでも呼ぶべき絶妙な摂理(せつり)が働いているのに気が付かないわけがないだろうと思うからです。

110106s-2.JPG







10℃の壁

室温が10℃近くまで上がってきました。今日はお日様が暖かそうです。昼ごろにはたぶん再び塩屋の海を眺めているでしょう。IMGP0275s80kb.jpg

昨日は比較的安定した西寄りの風で、M君は10㎡、私は12㎡、F君は少し早めに満潮水たまりで8㎡・・・風は一休みした後、再び10mを超えて、久しぶりにまともな走りができました。

しかし、途中から振り出した小雨は、やっぱり冬の冷たさです。「冬のカイトは修行みたいなもんだなぁ・・・」などと呟(つぶや)きながら撤収^^; それでも、雨が「みぞれ」にならなかったのは、まだ厳冬期までには間があるということでしょう。IMGP0272s80kb.jpg

写真を数枚。M君は「伝承ボード」で水たまり往復を沈(チン)なし^^。F君は初めてのダウンループ・ジャイブをいとも簡単にこなしてしまいました^^。


110105s.JPG

寛平

特に「寛」つながりというわけでもありませんが、私も大ファンの寛平さんが、自分の脚と自然の力(ヨット)だけで地球をグルリと廻って日本に帰ってきたということを、さっき知りました。惜しみない拍手をおくりたいと思います。

彼はいわゆる「アホ芸人」で、アホの坂田を筆頭に、かつてのタコ八郎やバカボンのパパなど・・・私の心を掴(つか)んで仕方のない人々の一人です。

どうして「アホ」がこんなに魅力的なのか・・・時々考えてみることがあるのですが・・・今のところ思いつくことは、どうも私も相当なアホだからだろう・・・ということぐらいです。

しかし、その理由を少し掘り下げていくと、かなり哲学的な問題に行き当たりそうな気もするので、またよほど暇なときに、アホには似つかわしくもない考えを進めてみたいと思っています。

110104h.JPG

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プロフィール

HN:
寛太郎
性別:
男性
職業:
self-employed
趣味:
風読み・読書・自転車ほか多数
自己紹介:
瀬戸内の小島生まれです。学生時代は国際法を少し。数年間の堅い団体職の後、子供好きが高じて学習塾を、風が好きでスカイスポーツのイントラを、等と趣味と仕事が重なる生活を数十年経験しました。55歳引退計画に従って現在は基本的にフリーですが、相変わらずあれこれ忙しくしています。

生活方針は「無理をしないでゆっくりと」およそ中庸を好みます。東西を問わず古典思想の多くに心惹かれます。まずは価値相対主義を採用し事物の多様性を愛しますが、ミソとクソを同等にはしません。モノゴトには自ずと高低浅深があり、その判断基準は「大自然の摂理と全ての生命(いのち)の幸福」の中にあると思います。敬愛する人物は古今東西少なからず、良寛やB・ラッセルを含みます。

ナチュラリストと呼ばれることを好みますが、人間が創り出した道具類にも大きな関心を持ちます。人間語だけでなく、あらゆる生き物たちの「ことば」に興味が尽きることはありません。60~70年代ポップスや落語を聞いたりすることも好きです。

・著作:『空を飛ぶ・一つの方法』
・訳書:『リリエンタール最後の飛行』
・訳書:『個人と権威』

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