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寛太郎のカイト日誌

内容はカイトに限らず種種雑多です。好みの選択は「カテゴリー」をご利用下さい。日本語訳は全て寛太郎の拙訳。 2010年10月18日設置

   

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塩屋か別府か

今朝の天気図です。きれいな西高東低。等圧線が四国付近で湾曲しているので、昨日より西に寄ったそこそこの強風になるでしょう。昼から、波を選んで塩屋に行くか風を選んで別府に走るか・・・ちょっと迷っているところです。

101102t.JPG海では古い付き合いのF君(この夏から主な伴侶にしているFS・フライサーファーのラムエアも彼の影響なのですが・・・)に教えてもらった、このNINJAサーバーはファイルUPや編集が簡単なことなど使い勝手が良い上に、非常に軽く動き、空いた時間にちょっと一言・・・的な感覚で使えて助かります。私がこんなにマメにブログ記事を書くなんてことはここ数年来のことですから。

昨夜は、よく訪れる複数のエリアを、地図画像でどこか見やすい場所に表示しようとテンプレートを触っていたらめんどうなことになってきたので、新しいテンプレートに変更しました。これからも時に応じて気分転換しようと思います。

堀江とか塩屋とか別府とかモンチとか・・・寛太郎の出没エリア地図は近いうちにリンクか何かで表示できるようにする予定。
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塩屋海岸

今朝の天気図です。
101101t.JPG北西風の匂いがしたので塩屋に出かけました。この海岸は西向きに開けていて、幾分遠浅ということもあり、北西~南西が吹くと、時に瀬戸内に似つかわしくないほど良い波が入ります。いつもは高知の大波と遊んでいる純サーファーが出没するくらいですから。

今日は到着後しばらく様子を見ていたら、2時頃から10m/s程度の北西風が波高2mほどのうねりを連れてやってきました。カイトは当然10㎡。今回はCラインを1cmほど延ばしてカンバーを若干深めに設定してみたのですが、どのピッチでもなかなか良い感じです。

逆潮ぎみだったので、きれいなスウェルは限られた海域のみでしたが、徐々に扱いなれてきた10㎡で存分にサーフジャイブを味わうことができました。
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ただ、おしまいを間近にして右のフロントラインがブライドルの付け根から3cm辺りで切断・・・走行中にこういうことは初めて。中古で手に入れたものでもあり、ここはラインのこすれなどで最も痛みやすい部分なので、まあ仕方のないことであります。

ちょうど5cmほど伸びていたフロントラインを縮めてやろうと予定していたところ。とりあえずテグス結びでつないで様子を見てみようと思います。

(画像↑:波の具合が分かるでしょうか・・・このうねりと風の中で写真を撮るのはちょっと大変でした^^;)

それにしても、今日もまた西に落ちる夕日↓の美しかったこと・・・10年前、若干37歳・白血病で逝ってしまったウィンド仲間のS君や、50歳で亡くなった私と同年・パラ仲間Oさんのことを懐かしく思い出しながら帰途に着きました。

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追憶

今日は朝から空が暗く、一日を通してしとやかな秋雨が止むことはありませんでした。雨空に無風・・・風読みスポーツにとっては致命的です^^;この一週間、日曜日の練習を心待ちにしていたM君のガッカリは想像に余りあります。

私はというと・・・日曜日に丸一日家に居るなんてことはめったにないことで、これまた幸と、こないだからすっかりはまっている米国TVドラマの“『カイル』・「ファーストシーズンDVD全10回」”の後半部分を数時間かけて堪能しました。「カイル」と「カイト」・・・ユングの言う「共時性」がここにもあるのでしょうか・・・^^;?

待ち遠しかった週末・・・もう30年も前の思い出話しを少し。

私が「風読み」の世界と出会ったのは、ここにもよく出てくる堀江海岸でのウィンドサーフィンでした。東京での長い学生生活を終えて松山でサラリーマン生活を始めた私が強く思ったは、(こんなに海に近い街で暮らすのだから、何か海のスポーツをやらない理由はないだろう・・・)ということでした。

まず思いついたのはヨット・・・堀江近在には昔からヨットハーバーがあり、海岸ではディンギーが走っています。しかし、私がそこで目撃したのは、白く細長い板のようなボードに小さめのディンギー風セールで快走するウィンドサーファーだったのです。その走りのいかにも爽やだったこと・・・即座に「これしかない!」と直感して、本屋に走りました。「これしかない」とは思ったものの、どうやって始めたら良いか、とりあえず見当が付かなかったからです。

1980年の頃、ハワイ生まれのウィンドサーフィンが日本に上陸したのは70年代の初頭ですから、既に10年近くの先輩方もいたはずで、既存のヨット協会と関係したクラブ(フリート)もあったわけですが、何も知らない私が向かったのは本屋でした。そこにはちゃんと「ウィンドサーフィン入門」があり、1週間ほどかけて、その扱い方や初歩理論(みたいなもの)で頭の中を満たすことが、始まりの始まりになりました。その薄い装丁の入門書のページをワクワクしながらめくったことは言うまでもありません。

そして、サラリーマン生活初のボーナス日・・・6月末を待って、たまたま職場の近くにあったショップで、初期のサーファー艇を注文しました。当時の初任給の倍近い¥198000は決して楽な買い物でなかったことは確かです^^;

数週間後・・・堀江の海に浮かべたボードに乗って、教科書どおりのセールアップから・・・その日は北風微風だったということもあって、これが意外と簡単に立ち上がり、セールをわずかに引き込むと足元のボードがゆっくりと動き始めました・・・「おお~!」・・・あの時のあの震えるような感動を生涯忘れることはないでしょう。

この時点から私の「風読み生活」の全てが始まりました。私の仕事は典型的な事務職で、月に一回ほどの出張日を除いては、8:30からキッカリ17:00まで、椅子に座りっぱなしで電卓をたたきながら書類作成に明け暮れる日々でしたが、時おり、広い事務所の窓を通して街路樹が風に揺れるのを見たりすると、心が騒いで仕方がありません。当時はまだ週休一日半の時代ですから、土曜日の仕事終わりがどれだけ待ち遠しかったことか・・・。

そして・・・一年足らずで、アビーム走行からクローズドホールド、ラニンング、タックにジャイブ・・・およその基本が身に付いた頃には、夕方5時の終業時間が来るやいなや事務所を飛び出して家に帰り、堀江まで一直線・・・という生活スタイルになっていました。もう日も暮れかかった時間ですから、日中の風がそう残っているわけがないのですが、それでも夏場は2時間ほど海に浮かんでいることができます。時には台風の日もあり、冬場は大西(風)の残余を楽しむこともできます。

こうして、3年もたつと、もう完全にウィンド・ドランカーとでも呼ぶしかないような状態になっていたと思います。頭に懐中電灯を付けて暗闇の海上で風を追っかけていたのもこの頃です。

今回ここまで・・・失われた「記憶」を鍵に進行する「カイル」の残像に刺激されてちょっと書いてみました。しかし、私ははまだ追憶の連鎖に浸り続けるほど老いてはいないようです。

俊足台風

WS000000.JPG今回の台風は足が速かった。今日の日中は10m程度の北東風が続くだろうと予想して、昼頃に出かけたのですが、10㎡をセットアップしている間に風は急速に落ち、これを使ったのはわずかに15分ほど。次の出番は19㎡・・・という、一日で最小と最大のラムエア2枚のお世話になるという珍しい日になりました。

近頃、よく意識している私のテーマは「可能な限り楽をする」ということで、カイトサーフィンにおいても、できる限り無駄な力を抜いて楽に乗るように心がけているのですが、どんな活動においても楽にことを運ぶには、それ相当の知識や技能がいる。そして技能は「基本練習をとことん繰り返す」ことでしか身に付かないことは、かの剣豪、宮本武蔵が「千日をもって初心と成す」と説いている通りでしょう。
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海・風の事々に関しては、私はその「練習そのもの」を楽しめる辺りまでは成長しているようで、風に吹かれている限り、例えばカイトを落として海を漂っている時も、強風に飛ばされそうになった時も、リーシュが外れてカイトが飛んで行っても、ともかく何をしていても、たいがい心の中はニコニコなのです。

(画像:5~6mに落ちたジェントルブリーズで19㎡走行中・・・このラムエアほどユッタリとした心持ちで乗れるカイトを私は他に知りません)101030l.JPG






台風

こんな季節にこんな進路で台風がやって来ました。いつもの堀江海岸は東に寄ったガスティーな強風が吹き荒れることになるでしょう。定点カメラの様子も見ながら出かけるかどうか決めようと思っているところです。今回の台風は、この数日強かった高気圧からの吹き出しと相互に作用して、相当な風台風になりそうです。101029taofu.JPG

以下、数年前にどこかで書いた記事を転記します。

「大型台風が通過している。福岡を過ぎてもう日本海に抜けた頃か、東風が南風に変わりビュービュー電線を鳴らしている。朝までには南西に変わるだろう。
20cmほど開けた南向きの窓から吹き込む突風が時おりこのPCの液晶モニターも揺らしている。雨は降っていない。

私は子供の頃から台風が好きだ。生家は漁村にあり、夏休みが終わる頃から年に何回かやってくる台風が待ち遠しくてしかたがなかかった。その進路が学校の直撃コースに入って臨時休校になるかもしれないという楽しみも含めて、テレビで台風情報が流れ出すとワクワクして何度も進路を確認する。

当時は現在のように確率円ではなく分かりやすい扇状の進路予報だった。 南向きの漁村は海が東に開いていて西側は岬で守られいる。台風中心が島の南側を通ると、東風(コチ)がまともに入って高波が押し寄せ、突き出た防波堤が波をかぶるようになる。

私たちの楽しみは、その防波堤のコンクリート柵にじっと隠れて次々突進してくる高波を待ち構え、壁にぶつかった大波が白波を垂直に打ち上げた直後そこらじゅうを洗って内港になだれ落ちる間、その場に存在し続けることができるかどうか・・・という、肝試しみたいな遊びだった。

もちろん下手をすると膨大な海水と共に内港に落ちる。今の親が見たら卒倒しそうな遊びを・・・いや、当時もかあちゃんの目を盗んでやっていたのだが・・・小中学校を通して楽しんでいた。

更に、台風は滅多に大波の立たない瀬戸内海でサーフィンができる唯一の機会でもあった。もちろんサーフボードなんてものはない。漁船のイケスの蓋(ふた)が代用品だ。しかしオーバーヘッドのビーチブレイクで揉みくちゃになるだけで満足だった。

そして、台風が過ぎ去った後に残る、あの突き抜けた秋空にも似た体や気分の爽やかさ。 今の私は台風は地球大気を大循環させて、地上の芥(あくた)類を大掃除しようとする大自然の有り難い自浄作用に違いない、と考えているが、本来自然から生まれ出る子供たちはそんな難しいこと知らなくても、この母なる自然の恵みを、あのじっとしてられなくなるような生命の躍動と共に本能的に感じ取っているものなのだろう。」

10平米 その2

今日は朝から曇り空でついに日の光を見ることはできませんでしたが、2時ごろからまたもや堀江。ブローで10mほどの、実にまともな北東風。右からのクロスオン・・・これが最も気持ちの良い堀江の風なのです。

昨日から考えていた10㎡のラインセティングを1時間ほど。Dを除くABC全てのラインを徹底的にチェックして基本ピッチをかなり下げ、主にカンバーラインに関係するCラインを真ん中まで伸ばし、コントロール関係はソフト目に・・・等々、いろいろ手を入れて出てみました。
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すると・・・驚いたことにパワーゾーンであれほど頻繁に起こっていた失速現象がピタリと止ったではありませんか!^^!・・・これは良い感じだぞ・・・嬉しくなって海上でビュンビュン振り回してみましたが、今日のこいつは別物のように私の思い通りに動いてくれます。

もちろん風が安定していたこともあるでしょうが、これでこのカイトも15㎡や12㎡と肩を並べて、10mを超える強風域で使えるようになりました・・・ありがたいことです^^。
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天気予報

一昔前と比べれば最近の天気予報はよく当たるようになってきました。気象予報士の制度ができてから、民間が予報業務に参入したことや、計測機器の発達や情報量の増大などがその理由でしょう。しかし、こと地形風に関しては、単純な(・・・でもないか^^;)数値予報でドンピシャと決定できるほど、簡単なものではありません。そして、私たち風読みスポーツを愛する者にとって、もっとも身近で大切な風がこの地形風なのです。

101028tenki.JPG今朝の天気図はこれ・・・昨日一昨日と強風を運んだ高気圧の中心が太平洋に抜けて、南西諸島に近づいている台風の影響がそろそろ出始めています。この天気図では四国付近で等圧線が湾曲して気圧傾斜が大きくなっているので、晴れたり曇ったりしながら今日もそれなりの北東風が吹くでしょう・・・これが大局的な気象の読みです。

堀江海岸は北北西に面して緩やかに湾曲しながら海に開けているので、およそこんな大雑把な読み方で外れることは少ないのですが、近くに1000m近い高縄山やそれに連なる山間部、その下の平野部が北東方向に位置していること、海水温や潮位の変化、地面が暖まることによって発生するサーマルの影響(いわゆる海陸風)・・・等々で、風の強弱が生まれ、風向も大きい時は10度単位でシフトするようです。

それに、これは空の世界で覚えたことですが、大気は縦方向にも時に激しく動くので、海の上を吹く風でいうと海水との温度差によって、波状の運動が起こります。これは季節に関係なくいつでもあり得ることで、特に寒い時期の海面を少し高いところから眺めると、色の黒くなったブローライン(強風域)がシマウマの模様のように規則正しく縦に並んでいるのをハッキリ観察することができます。

カイト場合、このブローラインのちょっと手前に発生している上昇風を利用すれば、より大きなジャンプができるはずだ・・・と私はニンマリしたりしているのですが・・・^^;;。

10平米

今日も昼から堀江です。昨日の強風がいくらか和らいで気持ちよく走れるかなぁ・・・と少々期待しながら1時ごろ到着。ところが和らぐどころかトップブローは13mを超え、風向きもかなり東に寄っています。あんまり嬉しくないコンディションの中、とりあえず12㎡をセットしましたが、この状況は明らかに私の技量の外にあり、しばらくは刻々と変化する風速計の数字を眺めていました。IMGP0189s50kb.jpg
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そこに、M君の奥さんが海の様子を見にやってきました。M君の家は堀江海岸から5分の距離にあります。実は、こないだの雨中練習で使ったラムエア最小の10㎡を彼に預けておいたのです。これはちょうど良かったと、彼女に持ってきてもらって準備完了。

この10㎡は過去2回ばかり台風がらみの非常に不安定な風の中で触ったことがあるのみで、まだまともな使い方をしたことがありません。今日のこの風でどうなるか・・・ともかくその特性の一部でも分かれば良しとして、ガスティ強風とお付き合いすることにしました。

海の上はわずか30分ほど、陸上でやはり30分ほど、ロール・ピッチ・ヨーの反応を観察してみましたが、このタイプのラムエアを扱いなれてきたということもあるのでしょう、この10㎡が持つ傾向性の幾つかをある程度知ることができたように思います。
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結論を簡単に記しておくと、「パワーバンドと失速域のバランスが全く取れていない。従って、ラインセティングを大幅に変える・・・つまり、ピッチやバープレッシャーの変更だけでなく、カンバー曲線にまで手を入れないと、このままでは使い物になりそうもない」・・・ということです。このカイトは中古で購入したもので、おそらく安定した強風下で相等な腕のある人が、その人固有のスタイルに合わせながら使ったものであろうことも想像が付きました。

基本翼形が崩れていなければ、これからの微妙なライン調整で私のスタイルに合ったものに変化していくでしょう。ともかく、パラグライダーのメーカーが、カイト特有の要素を存分に注ぎ込んだ意欲作ということもあって、こいつはなかなか一筋縄でいきそうもありません。
IMGP0194s50kb.jpg(リーシュで降ろすとこういう形になります)


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西高東低

今日は朝からこんな↓気圧配置です。堀江海岸は北寄りの強風になることはまず間違いありません。私の午前中は仕事や雑用など、なんやかやの用事(ようごと)で埋まることが多いのですが、こういう朝は遠足前日の少年のように心がウキウキ騒ぎます。もう30年来の習性だから仕方ないのです。101026tenkizu.JPG

朝7時前後に目が覚める。簡単な体操をして顔を洗い、ゴミ出しと犬の散歩、静座と祈りの一時・・・ここから日々新たな活動が始まるわけですが、事務所ですることのまず第一がこうやって天気図をながめながらその日の天気を占うことなのです。
海でも空でもこのパターンが日常になっているのは、生来気ままな私にとっては不思議ともいえることで、これも大いなる自然とお付き合いを始めて頂いている功徳なのかもしれません。

今日のブローは10mを超えるでしょう。風の本質や力用については、またそのうちいい加減な思い付きを書きたいと考えていますが、「風の力」は「風速に二乗比例する」という厳しい現実を、私たち風読みスポーツ愛好者だけでなく、もっと多くの人たちが理解すれば、台風などによる自然災害ももっと少なくなるだろう・・・と考えているのは私だけではないでしょう。
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さて、本日の結果です。昼頃は若干東寄りの北風ブローで10m弱。今回は10㎡が使えなかったので、当分使ってなかった12㎡でセットアップ完了。この風で12㎡は私の体重でも普通ではないと思いますが、この夏から使い始めたラムエアは、とんでもなくパワーバンドの広いカイトで、これ1枚でインフレータブル(例えばカブリナのクロスボー)の約2枚分の風域がカバーできるように作られています。
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12㎡で風速10mは問題なしと判断してランチ(カイトを上げるための一連の動作)に入ったのですが、左のウィングチップ(翼端)にラインが絡んでラム圧が上がらないまま非常に不安定な状態になってしまいました。迷わずリーシュ開放で降ろしたら、そこに待っていたのは海岸と道路を隔てる松の木のクッション・・・まあ、一人でやってるとよくあることで、ラムエアの良いところはツリーランしても、パラグライダー同様、人もカイトもほとんど痛まないということです。(これについては空の話しが出てきた時にまた書きます)

再度ラインチェックをしている間に、風は更に上がりブローは10mを超えるようになっていました。今日のテーマは、この12㎡の限界を知ることだったので良い感じです。風速計で測ってみたら海岸上でトップブローが11m。実際走った感じでは数百m沖で12m前後は入っていたでしょう。

このカイトも、その時々のコンデョションの変化に合わせて簡単にデパワーできます。風上のブローラインを観察してデパワーの引き込みと戻しを繰り返しながら風のパワーととカイトのパワーとの調和を図るわけですが、今日は初めての「完全フルデパワー」を経験することができました。感想を簡単に言うと「12mの風で走ること自体に問題はないが、カイトの挙動が幾分不安定になり、現在の私の技術と板ではあんまり面白いということもない」・・・ということでした。

もっとも、今日くらいまともに吹くと、この海岸にも波高1mほどのスウェル(うねり)が入り、ちょっとした波乗りができます。遠浅の海と違って波長は長いとは言えませんが、ウィンドサーフィン同様、これに乗ってジャイブすると、だいたい想定どおりのラインが描けて楽なのです。

それにしても、ウィンドの仲間の生き生きしていたこと・・・これ以上の風でこの海面、更にらくに楽しく風をつかむには、適当なカイトサイズを選択するほかに、小さ目のディレクショナルを使うのも良い選択肢になるのではないかと思いました。
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雨の中

今日も堀江です。最近風の世界に足を踏み入れたM君からの連絡もあって、小雨パラつく中を午前中から出かけました。ウィンドサーフィンに熱中していた頃と違うのは、どんなに風が良くても雨が降るとテンションが上がらないということで、雨水に打たれながら海の上ということは近頃ほとんどありません。

しかし、堀江の海はすでに愛媛大学のヨット部やジュニアのディンギー大小20艇ほどで賑わっていました。海の風読みスポーツを愛する人間にとっては、本来、雨だからどうこうということはないのです。
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風自体は北東が比較的安定して3~6m、M君のトレーニングの合間に19㎡で出てみました。そこそこ気持ちよく走れます。好きなジャンプのし過ぎで痛かった腹筋をかばって、しばらく飛んでなかったんですが、久しぶりにハイジャンプ(みたいなもの)少しやったり、まだなかなか思うようにはいかないジャイブを繰り返したり、時にザーザーの雨に打たれながらも楽しい半日でした。海岸の砂(土)埃で汚れていたカイトもきれいに水洗いできてちょうど良かったかもしれません。

それと、メーカーに修理を依頼していたユピテルのGPS・・・先日の連絡によると、やはりUSB端子からの浸水でバッテリーがダメ、修理代が9000円かかると聞いて、この際だからと、長年、最も信頼しているガーミンの防水GPSを購入しました。腕時計型の50m防水ということで、早速使ってみましたが、これがなかなかよろしい。車や自転車のように「今現在」の速度を視認しながら動けるというのはやはり便利なものだなぁ・・・と妙に感心しました。
101024h-2s50kb.jpg
ログの類は、持ち帰ったGPSの電源を入れるだけでUSB無線接続が働いて「トレーニングセンター」というWEB連動ソフトに自動的に記録されてしまいます。これで使われているTCXファイルは、そのままでは轍でもカシミールでも読めないので、GMMというフリーソフトでGPXファイルに変換してトラック表示する・・・という手順でUPしたものが↓です。

http://kantaronatural.mu-sashi.com/101024h.html

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プロフィール

HN:
寛太郎
性別:
男性
職業:
self-employed
趣味:
風読み・読書・自転車ほか多数
自己紹介:
瀬戸内の小島生まれです。学生時代は国際法を少し。数年間の堅い団体職の後、子供好きが高じて学習塾を、風が好きでスカイスポーツのイントラを、等と趣味と仕事が重なる生活を数十年経験しました。55歳引退計画に従って現在は基本的にフリーですが、相変わらずあれこれ忙しくしています。

生活方針は「無理をしないでゆっくりと」およそ中庸を好みます。東西を問わず古典思想の多くに心惹かれます。まずは価値相対主義を採用し事物の多様性を愛しますが、ミソとクソを同等にはしません。モノゴトには自ずと高低浅深があり、その判断基準は「大自然の摂理と全ての生命(いのち)の幸福」の中にあると思います。敬愛する人物は古今東西少なからず、良寛やB・ラッセルを含みます。

ナチュラリストと呼ばれることを好みますが、人間が創り出した道具類にも大きな関心を持ちます。人間語だけでなく、あらゆる生き物たちの「ことば」に興味が尽きることはありません。60~70年代ポップスや落語を聞いたりすることも好きです。

・著作:『空を飛ぶ・一つの方法』
・訳書:『リリエンタール最後の飛行』
・訳書:『個人と権威』

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