今日は朝からこんな↓気圧配置です。堀江海岸は北寄りの強風になることはまず間違いありません。私の午前中は仕事や雑用など、なんやかやの用事(ようごと)で埋まることが多いのですが、こういう朝は遠足前日の少年のように心がウキウキ騒ぎます。もう30年来の習性だから仕方ないのです。
朝7時前後に目が覚める。簡単な体操をして顔を洗い、ゴミ出しと犬の散歩、静座と祈りの一時・・・ここから日々新たな活動が始まるわけですが、事務所ですることのまず第一がこうやって天気図をながめながらその日の天気を占うことなのです。
海でも空でもこのパターンが日常になっているのは、生来気ままな私にとっては不思議ともいえることで、これも大いなる自然とお付き合いを始めて頂いている功徳なのかもしれません。
今日のブローは10mを超えるでしょう。風の本質や力用については、またそのうちいい加減な思い付きを書きたいと考えていますが、「風の力」は「風速に二乗比例する」という厳しい現実を、私たち風読みスポーツ愛好者だけでなく、もっと多くの人たちが理解すれば、台風などによる自然災害ももっと少なくなるだろう・・・と考えているのは私だけではないでしょう。
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さて、本日の結果です。昼頃は若干東寄りの北風ブローで10m弱。今回は10㎡が使えなかったので、当分使ってなかった12㎡でセットアップ完了。この風で12㎡は私の体重でも普通ではないと思いますが、この夏から使い始めたラムエアは、とんでもなくパワーバンドの広いカイトで、これ1枚でインフレータブル(例えばカブリナのクロスボー)の約2枚分の風域がカバーできるように作られています。
12㎡で風速10mは問題なしと判断してランチ(カイトを上げるための一連の動作)に入ったのですが、左のウィングチップ(翼端)にラインが絡んでラム圧が上がらないまま非常に不安定な状態になってしまいました。迷わずリーシュ開放で降ろしたら、そこに待っていたのは海岸と道路を隔てる松の木のクッション・・・まあ、一人でやってるとよくあることで、ラムエアの良いところはツリーランしても、パラグライダー同様、人もカイトもほとんど痛まないということです。(これについては空の話しが出てきた時にまた書きます)
再度ラインチェックをしている間に、風は更に上がりブローは10mを超えるようになっていました。今日のテーマは、この12㎡の限界を知ることだったので良い感じです。風速計で測ってみたら海岸上でトップブローが11m。実際走った感じでは数百m沖で12m前後は入っていたでしょう。
このカイトも、その時々のコンデョションの変化に合わせて簡単にデパワーできます。風上のブローラインを観察してデパワーの引き込みと戻しを繰り返しながら風のパワーととカイトのパワーとの調和を図るわけですが、今日は初めての「完全フルデパワー」を経験することができました。感想を簡単に言うと「12mの風で走ること自体に問題はないが、カイトの挙動が幾分不安定になり、現在の私の技術と板ではあんまり面白いということもない」・・・ということでした。
もっとも、今日くらいまともに吹くと、この海岸にも波高1mほどのスウェル(うねり)が入り、ちょっとした波乗りができます。遠浅の海と違って波長は長いとは言えませんが、ウィンドサーフィン同様、これに乗ってジャイブすると、だいたい想定どおりのラインが描けて楽なのです。
それにしても、ウィンドの仲間の生き生きしていたこと・・・これ以上の風でこの海面、更にらくに楽しく風をつかむには、適当なカイトサイズを選択するほかに、小さ目のディレクショナルを使うのも良い選択肢になるのではないかと思いました。