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寛太郎のカイト日誌

内容はカイトに限らず種種雑多です。好みの選択は「カテゴリー」をご利用下さい。日本語訳は全て寛太郎の拙訳。 2010年10月18日設置

   

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台風

こんな季節にこんな進路で台風がやって来ました。いつもの堀江海岸は東に寄ったガスティーな強風が吹き荒れることになるでしょう。定点カメラの様子も見ながら出かけるかどうか決めようと思っているところです。今回の台風は、この数日強かった高気圧からの吹き出しと相互に作用して、相当な風台風になりそうです。101029taofu.JPG

以下、数年前にどこかで書いた記事を転記します。

「大型台風が通過している。福岡を過ぎてもう日本海に抜けた頃か、東風が南風に変わりビュービュー電線を鳴らしている。朝までには南西に変わるだろう。
20cmほど開けた南向きの窓から吹き込む突風が時おりこのPCの液晶モニターも揺らしている。雨は降っていない。

私は子供の頃から台風が好きだ。生家は漁村にあり、夏休みが終わる頃から年に何回かやってくる台風が待ち遠しくてしかたがなかかった。その進路が学校の直撃コースに入って臨時休校になるかもしれないという楽しみも含めて、テレビで台風情報が流れ出すとワクワクして何度も進路を確認する。

当時は現在のように確率円ではなく分かりやすい扇状の進路予報だった。 南向きの漁村は海が東に開いていて西側は岬で守られいる。台風中心が島の南側を通ると、東風(コチ)がまともに入って高波が押し寄せ、突き出た防波堤が波をかぶるようになる。

私たちの楽しみは、その防波堤のコンクリート柵にじっと隠れて次々突進してくる高波を待ち構え、壁にぶつかった大波が白波を垂直に打ち上げた直後そこらじゅうを洗って内港になだれ落ちる間、その場に存在し続けることができるかどうか・・・という、肝試しみたいな遊びだった。

もちろん下手をすると膨大な海水と共に内港に落ちる。今の親が見たら卒倒しそうな遊びを・・・いや、当時もかあちゃんの目を盗んでやっていたのだが・・・小中学校を通して楽しんでいた。

更に、台風は滅多に大波の立たない瀬戸内海でサーフィンができる唯一の機会でもあった。もちろんサーフボードなんてものはない。漁船のイケスの蓋(ふた)が代用品だ。しかしオーバーヘッドのビーチブレイクで揉みくちゃになるだけで満足だった。

そして、台風が過ぎ去った後に残る、あの突き抜けた秋空にも似た体や気分の爽やかさ。 今の私は台風は地球大気を大循環させて、地上の芥(あくた)類を大掃除しようとする大自然の有り難い自浄作用に違いない、と考えているが、本来自然から生まれ出る子供たちはそんな難しいこと知らなくても、この母なる自然の恵みを、あのじっとしてられなくなるような生命の躍動と共に本能的に感じ取っているものなのだろう。」
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プロフィール

HN:
寛太郎
性別:
男性
職業:
self-employed
趣味:
風読み・読書・自転車ほか多数
自己紹介:
瀬戸内の小島生まれです。学生時代は国際法を少し。数年間の堅い団体職の後、子供好きが高じて学習塾を、風が好きでスカイスポーツのイントラを、等と趣味と仕事が重なる生活を数十年経験しました。55歳引退計画に従って現在は基本的にフリーですが、相変わらずあれこれ忙しくしています。

生活方針は「無理をしないでゆっくりと」およそ中庸を好みます。東西を問わず古典思想の多くに心惹かれます。まずは価値相対主義を採用し事物の多様性を愛しますが、ミソとクソを同等にはしません。モノゴトには自ずと高低浅深があり、その判断基準は「大自然の摂理と全ての生命(いのち)の幸福」の中にあると思います。敬愛する人物は古今東西少なからず、良寛やB・ラッセルを含みます。

ナチュラリストと呼ばれることを好みますが、人間が創り出した道具類にも大きな関心を持ちます。人間語だけでなく、あらゆる生き物たちの「ことば」に興味が尽きることはありません。60~70年代ポップスや落語を聞いたりすることも好きです。

・著作:『空を飛ぶ・一つの方法』
・訳書:『リリエンタール最後の飛行』
・訳書:『個人と権威』

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