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寛太郎のカイト日誌

内容はカイトに限らず種種雑多です。好みの選択は「カテゴリー」をご利用下さい。日本語訳は全て寛太郎の拙訳。 2010年10月18日設置

   

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時計草

斯くあれと 諭すがごとき 時計草130607tokeiso
かくあれと さとすがごとき とけいそう

"Why don't you live like this?"...one passion flower seems like preaching me.
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入院

年初来から続いていた腹の不具合、つまり下痢気味は、さして大きくは気に留めていなかった。厳寒の季節でもあるし、今年は特に、真冬の冷風と冷水が腹を冷やしすぎたのだろう・・・また春が来て暖かくなれば自然に収まるにちがいない・・などと気楽に考えていた。

ところが、1月が2月になり、梅香る3月が去り、桜散る4月を迎えても一向に快方に向かわないだけでなく、そのうちピロリ菌の除去以来、壮健この上なくなっていた胃まで痛くなってきた。これはちょっと尋常ではない。

まず、ピロリ菌の再発を疑った。2つの内科で2度の胃カメラ検査や血液検査を行い、これはまったく問題なし。結局、胃炎気味でもあることから、過敏性胃腸症候群という診断を頂いた。

1305病室2-s

しかし、処方された幾つかの薬は、一向に効いている様子がない。そのうち、安眠できなくなってきた。たまに海に出かけても、元気が出ないだけでなく、あの爽快感がない。これはさらに尋常ではない。

ついに5月13日、入院治療を受けることにした。特に熱が出たり、じっと寝てないといけない種類の病気でもないから、3週間足らずの入院生活は退屈極まりないものだったのだが、美人U女医の診断と処方は見事なもので、1週間もしないうちに、あれほど長引いていた下痢はピタリと止まり、胃痛も不眠もきれいに収まった。ただ、先週土曜日に退院してまだ1週間もたっていないし、投薬治療はしばらく続けることになる。

私もそれなりの年齢になったらしい。これまで、生来の元気に頼って、健康に関しては余りに無頓着だったのかもしれない。今回は深く反省の機会になった。体調不良を感じたら早めに対処することだ。

心で

この世界で、最も素晴らしく美しいものは、見ることも触ることさえできない。それらは心で感じ取るものである。

- ヘレン・ケラー

The best and most beautiful things in the world cannot be seen or even touched - they must be felt with the heart.

- Helen Keller

歌う鳥

そして聞け!歌鶫《ウタツグミ》がいかに楽しく歌うかを!711px-Turdus_philomelos1-s.jpg
彼もまた、つまらぬ説教者などではない。
事物《モノゴト》の光の面に出ておいで
大自然をあなたの師匠としなさい。

大自然は元からの富の世界を持っている。
私たちの心や精神を守り清め
健やかさで生気を得た自《おの》ずからの智恵を持ち

快活さで生気を得た真実を持つ。

一本の春木から受ける衝撃は
人間について多くのことを教えるだろう。                                                       
善や悪について
賢人たちが成し得るあらゆることよりも。

『ひっくり返し』第4節~第6節(1798年) - ウィリアム・ワーズワース

And hark! how blithe the throstle sings                                                      
He, too, is no mean preacher: 
Come forth into the light of things,
Let Nature be your teacher.

She has a world of ready wealth,
Our minds and hearts to bless
Spontaneous wisdom breathed by health,
Truth breathed by cheerfulness.

One impulse from a vernal wood
May teach you more of man,
Of moral evil and of good,
Than all the sages can.

- "The Tables Turned", st. 4-6 (1798) by William Wordsworth

何かしら気忙しい冬が過ぎて、我が家の庭にも再び春が来た。去年から花を付け始めた小さな桜はすでに満開を過ぎ、スズメやハトやムクドリなどの常連さんに加えて、今年はつがいのウグイスが歌の練習をしている。昨日はツグミの一種だと思われる可愛らしいのが、ゴールドクレストの木陰で芋虫を啄《つい》ばんでいた。

何年も前から、明らかに多忙が加速する現代という時流に迎合するのを止めて、「無理をしないでゆっくりと」本当に自分のしたいこと、すべきことに今の時を使おう・・・と心がけてはいるが、ちょっと油断すると、知に働き、情に竿差し、意地を通そうとする、もう一人の面倒くさい自分が現れて、内外が忙しくなる。つまり本来、自ずと柔軟で純粋なはずの「心を亡くし」がちになる。まだまだ未熟の成すところには違いなく、これもあらゆる技芸と同じく、コツコツと鍛錬を重ねながら会得するしかないのだろうとは心得ている。

しかし、完成からは遠く未熟な人間にとっての幸せの一つは、たぶん似たような道を歩んできた過去や現在の多くの人々が、精魂込めて(場合によっては命懸けで)残したモノや言葉から、何がしかを感じ取り、学び取ることができるということだろう。

 

或る婦人への一筆

拝啓、

今朝はまた、無邪気なスズメの声を聴きながら、言い得たるかな、文は言を尽くさず、言は意を尽くさず、意は心を尽くさず。されば人の心の何処(いずこ)にありや・・・の趣であります。GOPR0895-s.jpg

また、我が知恵寡薄にして、時に禽獣草木に劣るを知る。知解の基(もとい)は分別に在り、天地自然の営みは和合一体の相を常として、人為稚拙の分断差別を容れざる故と観えり。また、草の枕の名言の至るところ、少分ながら心得たる身にして、人の世の稀なる縁(えにし)を貴とも感じ煩とも応ず・・・という次第でもあります。

しかして、仰せのごとく、まことに奇にして妙なる「今」の時を、事に於いて中途、人に於いて半端なる徒輩の戯言などに徒労することなく、長く短き今生の旅を真に遊楽せんことを、自らに諭し他にも願う、これ我が祈願の所以一端と成すところであります。

敬具

 

探求者の道 4

ドラマ(劇的事件)は常に、我々の世界についての何かが、それまで思っていたものとは異なり、現存する知識では説明できな5dee0051.jpegいものであると認識する時に始まる。

ある意味で、物質とはフリーエネルギーの死であり、物理的実在へと姿を変える方法の一つである(ちょうど物質がエネルギーへと変換され得るように)。

『探求者の道:アポロ宇宙飛行士の物質的・神秘的世界の旅、改訂版』  エドガー・ミッチェル著

 

探求者の道 3

不信(不信仰)は人が見たくないものを見えなくする、というのが私の当時の見解であり現在もそうである。科学の合理性に対す5dee0051.jpegる私の信仰は、不信仰から生まれる同様に合理的な結果を見えなくしていた。私はその時まだ、意識には非物理的な要素、物理法則に起因させることのできない能力があると疑っていた。しかしさらに、まだ発見されていない物理法則があるように思われた。その解答がどのようなものであれ、それらは必ず合理的で徹底的なアプローチを通して解明されるだろう。これらは自然的な出来事であって超自然的な出来事ではなく、充分に科学的探究の領域内にある。そして、それが実証されれば、科学界に与える衝撃は革命的なものになるだろう。さらに、我々が宗教や哲学や政治や、宇宙の中での我々自身の見方や、日常生活で固守してきた諸価値に取り組む方法にも変化を与えずにはおかないだろう。前世紀のあいだ、不運にも多くの優れた科学者がこれらの問題に鈍感であったように、この分野の研究に真剣に取り組んでいる人はきわめて少ない。しかし再び、私自身の探求の最中にシンクロニシティー(共時性)が起こることになるのである。

『探求者の道:アポロ宇宙飛行士の物質的・神秘的世界の旅、改訂版』  エドガー・ミッチェル著

大使からの返答

昨年夏、クラウス先生がドイツとアメリカの駐日大使に宛てた「独米共同声明の提言」について、アメリカ大使からの返答が先日届いた。(ドイツ大使とは既に会談済み) 以下、日本語粗訳。
Roos_John_answer_2013-s.jpg

アメリカ合衆国駐日大使 東京 
2013年2月28日

拝啓 シルヒトマン博士:

貴殿からの書簡および安全保障上の取り決め事項に関する洞察力に満ちたご意見に、そして究極的には、世界的平和への状況を更に力強く喚起する姿勢に、この機会をお借りして感謝したいと思います。オバマ大統領がプラハでのスピーチで述べたように、アメリカ合衆国は核兵器なき世界の安全と平和を探求することを誓約しています。更なる安全保障と更に絆を強める世界への前進を目的とする我々には、より大いなる対話やコミュニケーションは極めて重要であります。

敬具 
ジョン・V・ルース (在署名)

 

南西風

陽の下の 南西風で 蘇る 遠き昔の 海の感触130304sb-s.jpg130304sa-s.jpg
ひのもとの なんせいふうで よみがえる とおきむかしの
うみのかんしょく

Under the bright sunshine
south western breeze rivived me
of gentle and deep feeling of the sea
in those old days

春一番

やっと来た 今年は雨の 春一番 砕ける泡は 海の雪原
やっときた ことしはあめの はるいちばん くだけるあわは うみのせつげん

With heavy and warm rain 
the first spring south gale has just come in
changing the surface of the water
into a kind of snowy field

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プロフィール

HN:
寛太郎
性別:
男性
職業:
self-employed
趣味:
風読み・読書・自転車ほか多数
自己紹介:
瀬戸内の小島生まれです。学生時代は国際法を少し。数年間の堅い団体職の後、子供好きが高じて学習塾を、風が好きでスカイスポーツのイントラを、等と趣味と仕事が重なる生活を数十年経験しました。55歳引退計画に従って現在は基本的にフリーですが、相変わらずあれこれ忙しくしています。

生活方針は「無理をしないでゆっくりと」およそ中庸を好みます。東西を問わず古典思想の多くに心惹かれます。まずは価値相対主義を採用し事物の多様性を愛しますが、ミソとクソを同等にはしません。モノゴトには自ずと高低浅深があり、その判断基準は「大自然の摂理と全ての生命(いのち)の幸福」の中にあると思います。敬愛する人物は古今東西少なからず、良寛やB・ラッセルを含みます。

ナチュラリストと呼ばれることを好みますが、人間が創り出した道具類にも大きな関心を持ちます。人間語だけでなく、あらゆる生き物たちの「ことば」に興味が尽きることはありません。60~70年代ポップスや落語を聞いたりすることも好きです。

・著作:『空を飛ぶ・一つの方法』
・訳書:『リリエンタール最後の飛行』
・訳書:『個人と権威』

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