内容はカイトに限らず種種雑多です。好みの選択は「カテゴリー」をご利用下さい。日本語訳は全て寛太郎の拙訳。 2010年10月18日設置
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今年も、米粒ほどの緑の蕾(つぼみ)が目立ち始めた頃から開花の日を楽しみにしていた。すでに樹齢20年を迎え、樹高は5mほどある。
落ち葉などは元より放ったらかしなので、庭の土は一部、腐葉土と化し、これがまた、ミミズやセミの幼虫たちにとっても絶好の住処(すみか)になっている。枝のあちこちには、今夏大いに歌い騒いだクマゼミの抜け殻が、10月になっても落ちることなくそのまま残っていた。
花の命はたいがい短いものだ。10日ほど前だったか、一斉に開花した我が家のキンモクセイも1週間足らずで花を落として、いつもは殺風景な庭の一面がオレンジ色に染まった。もちろん、これも掃除したりはしない。そのままにしておけば、自然に土と同化して、また来年の花の一部に姿を変える。
いくらか気になるのは、この木の下に居をかまえるビーグル犬のパームで、息子と遊ぶことと食べることのみを生きがいとしているような彼が、どんな気持ちで、毎年一定の時期、頭の上から、雪のように降ってくるキンモクセイの花を眺めているのか・・・ということだ。
彼の目線や鼻線にとっては、かなり刺激的で壮大な秋の花見・・・ということになるのではないか、と思ったりもするのだが・・・
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