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寛太郎のカイト日誌

内容はカイトに限らず種種雑多です。好みの選択は「カテゴリー」をご利用下さい。日本語訳は全て寛太郎の拙訳。 2010年10月18日設置

   

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中国人

15日だったか、いつものごとく堀江海岸で少し走って浜に上がり、ランディング(カイトを地上に降ろすこと)の準備に周囲を見回していたら、風下側50m辺りに2人の青年がいた。

仲間のサーフタイプ・ボードのそばで何か楽しげにしている。再び、こないだの宇宙人サーファーみたいな人が、このスポーツに興味を持ったのかなぁ・・・などと思いながら、とりあえず私のカイト・リーシュが開放されたら、その延長線上に位置することになる彼らの動きに注意していた。

すぐに2人は私の存在を認めて、ニコニコしながら近づいてきた。途中で中国語らしい会話が耳に届いた。「ああ、中国から仕事か観光にでも来て、この美しい海岸に立ち寄ったのだろう・・・」

歳のころなら25前後か・・・一人がデジカメを私に向けながら何も語ることなく、一緒に写真を撮らせてくれというジェスチャーをした。二人とも、「高校を卒業して、昨日、田舎から東京に出てきました」という風な、実に純朴な性格が見て取れたので、私はいくらか好感を持った。

一人が私と肩を組み一人が写真を撮る。その撮影係で体格の良い方が、幾らか強めの風で頭上安定しているカイトのコントロールバーを無造作に触ろうとする。それはダメダメ^^;

その後そのままの体勢で、私の知る数少ない中国語「我は君を愛す」を変成した「我愛中国」(ウォー・アイ・チュウゴク)などといういい加減なことを言ってみたら、一応通じたようだった。背の低い方の青年は、わずかな日本語が分かるらしい。

片づけが終わって一服した後も、まだ二人は石組み突堤に腰を下ろして、楽しそうにお話しながら寛(くつろ)いでいる。

先日来、竹島や尖閣の問題が私の頭の一部で動き続けている。私は台湾には長い付き合いの友人がいるが、中国大陸にはいない。この際だから、この近くて遠い大国からやって来た青年たちと、もう少し交流しておこうと考えた。a5a0ac39.jpeg

デジカメとメモ帳を持って、今度は私の方から近づき、写真を一枚。ことのついでに、彼らが松山で何をしているか、どれくらいの滞在予定か等々、しばらくの間、お話というか筆談というか・・・をした。

この筆談の有効なことは、すでに台湾で実証済みである。実に幸いなことに、日本の言語には、少なくとも4種類の表記方法がある。歴史的に並べると、漢字、カタカナ、ひらがな、ローマ字である。

現在の中国は、漢や呉の時代の漢字を多少簡素化したものを使っているが、私たちが学校で習った常用漢字の多くを、彼らも理解することができる。

私に言わせれば実に浅薄な考えだが、明治初期にも終戦直後にも、高名な学者たちから大真面目に「日本語・ローマ字化論」というのが出て、これほど豊かな表現力を持ち続けてきた漢字やひらがなの文化が消え去りそうになったことがある。

ともかく、彼らの数少ない日本語やそれ以上に少ない私の中国語、その他はボディーランゲージと以心伝心を使って、二人の名前が張さんとシンさんで、遼寧省・西安市の出身であり、西安と松山はほぼ同規模の地方都市であること。

また二人とも松山に数件ある中国料理店で働いていて、一人はすでに3年の滞在になり9年間は日本にいることになるだろうということ。その店のオーナーは日本人で、マネージャーは中国人であること。私がその店に行けば必ず何らかの付加的サービスがあるであろうこと。二人の部屋にはパソコンがありインターネットやメールが使えること・・・などが分かった。

私の紹介も少しはしたけれど、どれほど通じたかは分からない。それでも、張さんとはメールアドレスの交換をして、縁があればたぶんこれから、メール交換をすることになるだろう。

問題は、文字の何語を使うかで、私が日頃重宝している共通言語の英語が使えず、彼らに日本語習得の意思がないとすると、とりあえず、私が中国語を使うしかないことになる。

最近はWEB翻訳の技術がかなり進歩している。当面、これを利用してメールしてみようかと考えているが、こんなんで本当に意味が通じるのであろうか・・・?

「?好看?的一天,我很高?能??好。我会看到?,如果?有一个机会。?我的店在不久的将来停止。?候服?。此外。」

 
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プロフィール

HN:
寛太郎
性別:
男性
職業:
self-employed
趣味:
風読み・読書・自転車ほか多数
自己紹介:
瀬戸内の小島生まれです。学生時代は国際法を少し。数年間の堅い団体職の後、子供好きが高じて学習塾を、風が好きでスカイスポーツのイントラを、等と趣味と仕事が重なる生活を数十年経験しました。55歳引退計画に従って現在は基本的にフリーですが、相変わらずあれこれ忙しくしています。

生活方針は「無理をしないでゆっくりと」およそ中庸を好みます。東西を問わず古典思想の多くに心惹かれます。まずは価値相対主義を採用し事物の多様性を愛しますが、ミソとクソを同等にはしません。モノゴトには自ずと高低浅深があり、その判断基準は「大自然の摂理と全ての生命(いのち)の幸福」の中にあると思います。敬愛する人物は古今東西少なからず、良寛やB・ラッセルを含みます。

ナチュラリストと呼ばれることを好みますが、人間が創り出した道具類にも大きな関心を持ちます。人間語だけでなく、あらゆる生き物たちの「ことば」に興味が尽きることはありません。60~70年代ポップスや落語を聞いたりすることも好きです。

・著作:『空を飛ぶ・一つの方法』
・訳書:『リリエンタール最後の飛行』
・訳書:『個人と権威』

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