オウロ・プレトのグループにこの話をし、UFOに代る他の説明(宇宙塵の衝突、幻視、幻覚、雲形)を提供した後、私は眠りについた。
1時間もたたないうちに、グループの一員であるシャーリーから、外に出てUFOを見るようにという電話があった。私は急いでいたので靴を履き忘れ、岩でゴツゴツした地面をスリッパ履きのままで難儀したのであるが、その物体がよく見える丘の上までシャーリーに付いて行った。
到着したときには数十人のメンバーが集まっていて、彼らの注意は遠方、地平線から高い位置にある赤、色、緑色が円形に配置された物体だった。1時間の間、それは見え続けており、近づきも遠ざかりもしなかった。地平線からの角度も同じ位置に保たれているように見えた。
あまりに遠くにあったので、その大きさを推定することは難しかったが、通常夕暮れ時に西の空に見える星(宵の明星)の少なくともの4倍ほどはあった。5分か10分ごとに、一つの光点が配置から離れ、ちょっと休んだ後、また他の光点と合流する。この現象はメンバーのすべてが詳細な部分にいたるまで同様に報告している。もしこれが幻覚的なものであれば、集団幻覚ということになるに違いない。
私は通常考えられる説明を一つ一つ除外し始めた。それが静止していたことから航空機ではありえない。同様の理由で、彗星や隕石や人工衛星でもない。夜間の出現だから雲形でも日暈《ひがさ・にちうん》でも氷晶でもない。その空間位置から北極光(オーロラ)の可能性もない。脈動するのでなくキラキラ輝いていたことから球状稲妻でもなさそうである。
数個の光体であったことから、惑星や恒星の形態でもない。光の配置が静止していたことはそれらが航空機の一群ではなく、時々一つの光が配置を離れるということは、光体の配置が気温の逆転や地上光の反射であるとは言えない。特別な計測器でもなければその距離を正確に推定することはできないが、光体の配置は遠すぎて、蛍や鳥やその他のどんな地上の生物から成り立っているともいえない。
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