今日も最高気温は10℃を超えず、冷たい北風が入っていた。海に出れれば久々にディレクショナルを使って思い切り沖まで上ってみようと思っていたのだが、安定した3m/sほどの海風。1時間余り、いつものカイティングでほどよい汗をかいて終了。
エア抜きに寝かせたカイトの横で、小さな女の子が砂遊びを始めた。可愛らしいバケツにスコップで砂を入れ、砂プリンみたいなものを作っている。その若いお母さんの幸せそうなこと・・・女の子の楽しそうなこと・・・^^。
小さな子供は砂と、私は風と遊ぶ。使う道具はいくらか違うが、していることの本質に何の違いがあろうか・・・。
ある仏典は「衆生所遊楽(しゅじょうしょゆうらく)」と説き、この娑婆世界は苦しいことや悲しいことで充満しているが、本来、人は「遊び楽しむ」ためにこの世界に生まれ出て来るのだ・・・と言う。無論、この「遊楽」は浅薄な快楽主義の一類などではない。インド生まれの釈尊が、誰人も避けて通ることのできない「生・老・病・死」(四苦)という厳しい現実とまっすぐに向き合い、全生命をかけて取り組んで得た結論の一つだ。
「衆生が遊楽する所」・・・この世界に「仏という何か」が存在しているとするなら、この平凡な砂浜は、彼の目には眩しいほどに光り輝く「遊楽」の浄瑠璃世界と映っているのかもしれない。
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