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寛太郎のカイト日誌

内容はカイトに限らず種種雑多です。好みの選択は「カテゴリー」をご利用下さい。日本語訳は全て寛太郎の拙訳。 2010年10月18日設置

   

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空気の運動-2

昨夜の記事を今朝読み直したら、そう変なことも書いてなかったようなので、空気の話をもう少し続けます。

空気の重さに続いて、通常の感覚でなかなかピンとこないのは、その中に含まれる水蒸気の量です。水は固体、液体、気体と、たった100℃の範囲内で物質の三態を演じるという、これもまた極めて特殊な存在なのですが、分子式H2Oが気体で存在する時、これを水蒸気と呼びます。

水蒸気は窒素や酸素などの分子の隙間(すきま)に散在するので、その隙間が広いほど多く居候(いそうろう)できるわけで、温度が上がることによって分子活動が盛んになるほど多く存在できるようになり、その最大量も決まります。いわゆる飽和水蒸気量とよばれるものです。

今の室温12℃でちょっと計算してみると、飽和水蒸気量は1㎥あたり10,68g、もうちょっと暑くして23℃だと 20.59g・・・約2倍。これをまた私の6畳間(湿度50%)に当てはめると 10.68×0.5×37.5=2002.5 となり、2kgつまり2リットル入りのペットボトルで一本分の水蒸気の中で、私はコタツに足を突っ込んでいる・・・ということになります。

ちなみに、今となれば有難かった暑い夏の日は34℃まで上がりましたから、湿度80%として 37.59g(飽和水蒸気量)×0.8で約6リットル、ペットボトル3本分であります。茹(う)だるような暑さ・・・たしかに6リットルのお湯で茹(ゆ)で上がるような感じでした。

まあ、こんな掛け算だけでも、基本文系の私にはなんだかめんどくさい話ではあるのですが、なんでこんなことをするようになったかというと・・・空気についてのもろもろの性質は、言うまでもなく空を飛ぶのに欠かせない基本要素だったからです。

これら空気の重さ(大気圧)と温度と湿度は、大気密度を決定する3要素で、この大気密度はあらゆる飛行翼や動力部に直接影響して、さまざまな飛行形態を決定し、時には人の生死を決定する場合もあるということを知らざる得ないことになったからです。しかしまあ、それは海の風読み世界でも似たようなものでしょう。

風の表情や性質について少し書こうと思ったら、やっぱり空気の話になってしまいました。どっちにしても、L・ワトソン先生も言うとおり、「風を言葉の檻(おり)に飼うことあたわず」なのでしょうが、次回はついでに大気密度について、またいい加減な思い付きを書くことになるでしょう^^;
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空気の運動

今日はちょっと飲んでいるのでロクなことは書けません。後で読み返してあんまりひどければ削除しますが、これを見た方は、めったに現れないだろう(でもないか^^;)戯言(たわごと)に遭遇してラッキーだったと思って頂けると幸。IMGP0111s80kb.jpg

昨日の堀江の風は「浮き足立って」いました。方向的には比較的安定した、そうガスティでもシフティでもない北東風ですが、カイトが受ける感じは軽かったり重かったりで安定しない・・・12㎡で走るには走りましたが、そう面白くない種類の風でした。

風を定義すると「空気の運動」という実にシンプルな表現で終わります。そして、空気とは何か・・・運動とはなにか・・・についても、物理・化学的にそれなりの説明を続けることができるでしょう。IMGP0110s80kb.jpg

それはそれで面白い。たとえば、空気の99%は窒素と酸素(後の1%にアルゴンやメタンや二酸化炭素など・・・)からできていて、窒素はきわめて酸化しやすい元素であるにもかかわらず、何億年も前からその組成比率(約4:1)が変わっていないということや、酸素がと2%ほど増えれば世界中は山火事だらけになり、窒素が数%増えれば地球は救いようのない氷河期になる・・・なんて奇妙としか言いようのない事実があります。

私が驚いたのはもっと単純ことで、空気の重さ。空気も物質である限り質量(重さ)があることは当然のことではありますが、地上付近の空気が1立方メートルでほぼ1kgもあると知った時はある種の感動に似たものを覚えました。

1立方メートルといえば、両手を広げて「これくらいの大きさ」と示すことができる程度の大きさです。私の部屋は6畳間で、だいたい2.5m×3m×5mで37.5㎥はありますから、40kg近い空気で満たされていることになる。40kgといえばちょっとスリムな女の子の体重ですよぉ・・・これが驚かずにいられようか・・・。

さらにこの中に含まれている水の量(世間では湿度という)・・・私はこれにまた驚くのですが、そろそろ頭が回らなくなってきたので今回これまで・・・ともかく、世界は驚異に満ちているのであります^^。

黄砂かな

今日は黄砂が舞ってるような、どんよりした空模様で、比較的安定している西風もなんだか暖かい、最近ちょっと珍しい種類の天気でした。しかし、この季節の天敵、寒さを気にしないでいでいられるのは、何よりありがたいことです^^

水上練習5回目で基本はすでに身に付いているM君には好きなように練習してもらって、私は久々の塩屋満潮、安定順風を12㎡ジャスト、10㎡若干アンダーで十分に味わいました。珍しく高知のライダーも来ていて、塩屋の満潮フラットに大満足だったようです。

これからの季節は、北西方向に開けた土地に住んでいることに感謝しないといけません。どの国どの地方にもそれぞれの特徴がありますが、高知の海岸の多くは、年中波に恵まれるのと引き換えに、冬の北西季節風は、オフショアで波質が幾分良くなることを除けば、風読みスポーツには、あんまり有難い要素がないように思われます。

※走るのに忙しかったため今日は文字のみ。

塩屋カット集

↓昼前までなかなかのスウェルが入っていました。やはりダンパー気味ですが、フェイスで2m近く。塩屋ならではの波です。大型トラックで仕事中のサーファー青年が、たまらず降りてきて少しお話をしました。こういう波を見るとやはり心が騒ぐようです^^。
IMGP0101s80kb.jpg101209s-1s80kb.jpg

ジャンプ・ランチ(と私は呼んでいる)がだいぶ安定してきました。浜から水面へヒョイと移動できれば面倒がないのです。→






↓日章旗風の夕日の美しいこと!タイミングよく旅客機が視野に入りました。
IMGP0104s80kb.jpg

101209s-2s80kb.jpg
 
  ランチの直後・・・12㎡で少しは走れました→




↓今日もカイトが落ちなかったね^^(画面クリックで拡大)

 

小春日和

昨日とはうって変わって暖かい陽射しの堀江でした。パームの散歩もかねて、カイトの乾燥とブライダルラインの交換。どんなに気温が低くても、太陽が輝いていればそれだけでユッタリした気分になります。

前世などというものがあるとすれば、私はたぶん南東アジアかポリネシア辺りの漁師か海漂民、もしくは海賊であったにちがいありません。

ちなみに、田舎の家系が瀬戸内の海賊・村上水軍に深く関係していることは歴史的事実らしい・・・生来、権威や権力を好む人間を好きになれないのは、多少ともこの種の血を引いているからなのでしょう。

明日は塩屋が吹くでしょう。昨日はM君と、さっきはF君ともちょっと話していたのですが、どうすれば冬の海を震えずに楽しめるか・・・ちょっと考えてみる必要がありそうです。

冬の入り口

今日の堀江は雨のち曇り。かなりガスティな北東風が5~10m。101207h-1s80kb.jpg

慣れない10㎡、板はき3回目でこのコンディションは、M君には少し厳しかったかもしれません。ただまあ、彼がこういう表情の海に慣れるのも時間の問題でしょう。

私は久方ぶりに触るウィンド道具の調子を見ることに・・・しかし、今の私の体重では、5㎡で10mほどは必要なようです。体重が10kg増えると、板はこんなに沈むものか・・・という感じでした。それにしても、寒いこと寒いこと・・・まだ風邪気味なんか知らん・・・こんなことでは今年の真冬はどうなるのでしょう・・・^^;

画像:若干気が引けますが、今回はM君が撮ってくれた私を2枚。101207h-2s80kb.jpg



朝駆け

土曜日は珍しく朝駆けをしました。前日の大西風の残余(ざんよ)と満潮水たまりを楽しもうと塩屋を予定していたのですが、アメダスの様子ではあんまり期待できそうもなかったので、急遽別府に変更。到着したのは9時頃で、東からの日差しが沖合いの怪島を照らし、5mほどの西風にも朝の匂いが残っています。IMGP0095s80kb.jpg

ウィンド時代は、雨が降ろうが雪が舞おうが、早朝だろうが、時には夜だろうが・・・ともかく風さえあれば海に出ていたのですが、冬時の朝の海に出るにはそれなりの気合がいる・・・要するに寒いのであります^^;・・・そのうち風は8m前後まで上がり、お昼ごろにはウィンドのMさんやカイトの皆さんも集まってきました。

こんなに吹くとは思ってなかったので12㎡はM君の元に・・・結局15㎡で午後3時まで5時間ほど、時々くしゃみなどしながらそれなりに楽しみましたが、なんだか体が重くて思うように動かない感じでした。たぶんいくらか風邪気味だったのでしょう・・・カイトでこんなに眠たくなったのも初めてのことです^^;IMGP0092s80kb.jpg

画像:沖合いで行き会うF君

↓速度的には40km/hオーバーが何回かありました。怪島近辺に現れるフラット水面の効用です。

101204b-t.JPG

ウィンドの虫

先ほどから大西(風)が吹き始めました。おそらく海上ではトップブローが20mを超え海面は泡立っているでしょう。しばらくするともう少し落ち着いた風になると思いますが、こういう気象になると、私の中の深いところに眠っているウィンドの虫が騒ぎ出します。

カイトでどれくらいまで強い風が扱えるのか、私はまだ知りません。現在持っている最小のインフレ9㎡でもラムエア10㎡でも、おそらく13~4m辺りが限界かとは思いますが、カイトとウィンドの違いの一つは、揚力が体から20mも離れた位置で角速度を伴って働くということで、強風ではたいがい同伴する乱気流への対応を間違えると簡単に吹き飛ばされるということです。

その点では、ウィンド(サーフィン)には、動力部を空中に上げるランチというプロセスがないし、15mを越える風や波の中で跳ばされることはあっても、リグに体のどこかをぶつけない限り水面を転がる程度で終わります。

今日はラムエアの10㎡にガンボードで塩屋の波とお付き合いするつもりではいますが、カイトでどうにもならないときは、こないだもらったウィンドの板に4㎡程度のセールを付けて突っ走るしかないのかなぁ・・・と思いをめぐらせているところです。hiii361-img600x450-1289645650x5tm8547505.jpg

とりあえず、オークションで1000円、一昔前のウェイブセールを入札しました。浦島太郎の私には十分でしょう。

ガン

今日は3枚の板を使うという忙しい海でした。昨日より東に寄った4→6mの北東風。あんまり使いたくないデカ板で数往復しているうちに順風になったので、いつもの144に乗り換え、昨日から始めたフロントロールの復習を数回・・・やっぱりこれはバックよりもだいぶ楽です。IMGP0077s80kb.jpg(画像:平水面ではそれなりに走るデカ板)

それから、はるか沖合いを走ってるF君に刺激されて、車で寝ていた彼と同じサーフタイプの板(ナッシュのガン)を引っ張り出して使ってみることにしました。この板はその「美しさ」に魅かれて衝動買いしたようなもので、ジャイブがまともにできないこともあり、まだ数回しか走ったことがありません。

トーサイドで上れたらフットスイッチの必要はないだろう・・・と、今回はトーサイドを集中的に練習。ジャイブへのエントリーはまだ力が入ってしまいますが、なんとかアビーム程度なら安定して走れるようになりました。ワンサイドで長時間やってると後ろ足がパンパンになりそうですが・・・これは大きな前進です^^。大き目の3枚フィンがものを言って上り性能は申し分なし・・・荒れた逆潮での選択肢が一つ増えました。

明日は大西風になりそうです。このガンで塩屋の波をどの程度楽しめるか・・・楽しみです。

フロントループ

いつもの堀江は5~6mの暖かい北風でした。岸寄りには動きの柔らかいY君、最近めざましく上達しているS君が若干アンダー気味で走っています。沖合いにはF君がいつもの彼のスタイルで黙々と・・・^^。IMGP0075s80kb.jpg

今日の私はなんだか体が軽く、何か新しいことをやってみたい気分です。そこで、こないだからイメージトレーニングを楽しんでいたフロントループを試みてみることにしました。

私は陸上での前方宙返りはできます(できました^^;)が、バク宙はできません。カイトの技に(人の)バックロールとかバックループというのがあり、これはちょくちょく練習しているのですが、想定どおりに降りれる確率は今のところ20%程度。バックができてフロントができない訳はないだろう・・・とずっと考えながら、いざとなると腰が引けてしまうのは、ウィンド時代の前方宙返りでマストに激突した時のトラウマが残っているためでしょう。IMGP0076s80kb.jpg

しかし、今日はちょっと何かが違う^^。順潮の海面はギザギザで、そう飛びやすいコンディションではなかったのですが、それでも10回以上の前まわり初挑戦は思ったより順調にことが運び、おおよそのコツをつかむことができたと同時に、これはバックより楽な動作かもしれない・・・などと思ったりしました。

カイトの面白さの一つは、ジャンプすると「一点支持」になるということで、どんなものでも一点でぶら下がると、たいがいは回転しようとします。私の場合、不用意にハイジャンプするとまず半回転か一回転してしまう。ジャンプの際に、板を頭上に振り上げたり片手を離したりするのは、まずは格好のためではなく、空中でバランスを取りながら、このうっとうしい回転を止めたいからです。

初めてのフロントループを繰り返しながら、「どうでも回りたいものは回せばいいのだ」・・・と完全に開き直ることができたのは、今日の最大の収穫と言えるでしょう。次の課題は、簡単に発生する「回り過ぎ」をどうコントロールするか・・・ですが、これは100回ほどの練習でなんとかなりそうな気分です。

101201h.JPG

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プロフィール

HN:
寛太郎
性別:
男性
職業:
self-employed
趣味:
風読み・読書・自転車ほか多数
自己紹介:
瀬戸内の小島生まれです。学生時代は国際法を少し。数年間の堅い団体職の後、子供好きが高じて学習塾を、風が好きでスカイスポーツのイントラを、等と趣味と仕事が重なる生活を数十年経験しました。55歳引退計画に従って現在は基本的にフリーですが、相変わらずあれこれ忙しくしています。

生活方針は「無理をしないでゆっくりと」およそ中庸を好みます。東西を問わず古典思想の多くに心惹かれます。まずは価値相対主義を採用し事物の多様性を愛しますが、ミソとクソを同等にはしません。モノゴトには自ずと高低浅深があり、その判断基準は「大自然の摂理と全ての生命(いのち)の幸福」の中にあると思います。敬愛する人物は古今東西少なからず、良寛やB・ラッセルを含みます。

ナチュラリストと呼ばれることを好みますが、人間が創り出した道具類にも大きな関心を持ちます。人間語だけでなく、あらゆる生き物たちの「ことば」に興味が尽きることはありません。60~70年代ポップスや落語を聞いたりすることも好きです。

・著作:『空を飛ぶ・一つの方法』
・訳書:『リリエンタール最後の飛行』
・訳書:『個人と権威』

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