内容はカイトに限らず種種雑多です。好みの選択は「カテゴリー」をご利用下さい。日本語訳は全て寛太郎の拙訳。 2010年10月18日設置
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Don't part with your illusions. When they are gone, you may still exist, but you have ceased to live.
- Mark Twain
幻想することを手放してはいけない。幻想しなくなっても君は存在するだろうが、生きることを止めることになる。
- マーク・トゥエイン
Whenever you find yourself on the side of the majority, it is time to pause and reflect.
- Mark Twain
自分が多数派の側であると知った時はいつでも、立ち止まり反省すべき時だ。
- マーク・トゥエイン
Do the right thing. It will gratify some people and astonish the rest.
- Mark Twain
正しいことをしてごらん。そうすると、何人かの人々を喜ばせ、残りの人々を驚かすだろう。
- マーク・トゥエイン
ちょっと硬くなった頭には、マーク・トゥエインの箴言(しんげん)集が良い薬になる。彼の言葉には、絶妙なユーモアで色づけされた相対観が随所に感じられ、その「視点」は、徹底した相対主義を採る『荘子』の世界に通じるものがある。ややもすると一方向に偏りがちなものの見方に、快い渇(かつ)を入れてくれたような気がすることもある。
正確な意味内容は出典の文脈の中でつかむしかないのは当然として、その文章の一切れに自分の勝手な直感や感性をかぶせながら想像的解釈を試みるのも、私にとっては楽しい作業の一つだ。
そもそも、翻訳に唯一完全な正解などは有り得ない。例えば、英語の"I love you"・・・なんてのは、たぶん毎日世界中で数え切れないくらい使われている表現で、「我は汝を愛す」「愛しの君よ」の類ばかりではなく、状況によっては「君が好きなわけないだろう」・・・などと訳せる場合もある。これが文字言語の限界であり、同時に有史以来、人類に莫大な可能性を開いてきた所以(ゆえん)でもある。
既に文字はあったが、生きた口頭表現(対話)を大切にしたソクラテスが、彼の思想を文字として残さなかった理由の一つがここにあると言われていたりもする。ほぼ同時代を生きた中国の老子や孔子は文字を残した。では、やはり同時代、インドの釈尊が文字を持っていたらどうしてただろう・・・と想像したりするのも面白い。
またまた話が大きくなりそうなので、今回の思いつきはこれまで・・・。
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珍しく朝から頭が痛い。どうやら風邪をひいたらしい。頭痛薬を飲んで昼から少し寝よう・・・と思いながらマリンハウスのカメラをのぞいたら、そこそこの北風が入っている。あっという間に脳内スイッチが反対方向に動いた。海で風邪を吹き飛ばしてこよう。
風自体は19㎡の守備範囲。だいぶ水温が高くなったので久しぶりに素足になったらどうも具合が悪い。習慣とは恐ろしい。いろんな波の斜面で、こないだ見つけた「楽々バックループ」をやってみた。10回以上回って着水の失敗がなかった。どうやら要領がほぼ身に付いたらしい。フロントループは、もう一ひねり加えてダブルにできないものか・・・といろいろ試みているところ。縦回り状態から横回りに移行するタイミングがまだ分からない。
昨日、「昼寝の夢」からの連想に浸っていたせいか、昨夜、何年かぶりにT君の鮮明な夢を見た。
学生時代のあの姿のままで私の左側に立ち、右手には分厚い辞書風の書物を抱えている。研究社の英和中辞典の5倍の厚さくらいはある。彼が自分で作った暗記用英語辞書で、中身はすべで手書きの小さな文字でびっしり埋まっている。
「これは・・・大変だったでしょう?」私が聞いても、彼は爽やかに微笑むばかり。「どれくらい時間かかった?」と更に聞くと、「何年かなぁ・・・これで辞書に出ている程度の単語は全て身に付いたよ」と当たり前のように言う。私は嬉しいばかりで、彼がそれ以上何も語らなくてもそのまま一緒にいたいと思っていた。
しかし、じきに続いて「努力はね、誰も見てないところでするものだよ」・・・と言い残して背後の闇に消えていった。
夢のほとんどは間もなく輪郭を失い忘れ去ることが多い。とりあえず鮮明なうちに書き留めておく。
すでに春眠の季節はとうに過ぎ初夏の陽気であるにもかかわらず、近頃、昼飯を終えてしばらくすると眠たくて仕方がなくなる。風模様が良いときは海に出て眠たいなんて言ってられなくなるのだが、たいがいは睡魔に負けてベッドにゴロリひと眠りということになる。
今日の昼寝では、暖かい夏の海で気持ち良く泳いでいる夢を見た。パンツ一つで海を漂うにはまだちと時期が早いのになぁ・・・などと思いながらユラユラと海水の揺らぎに身を任せているのはまことに気持ちの良いもので、やっぱりオレには南方系の民族の血液が流れているのだ・・・なんてことも考えていた。
母から聞いた話では、私は満一歳を過ぎた頃から生家の前の海で泳いでいたそうだ。海に入ると簡単には帰ってこない。ある日などは、あんまり帰りが遅いので探し回ったら、港に舫(もや)った漁船の裏側につかまって一人で「かくれんぼ」をしていた・・・などということもあったらしい。
こんな子供は昔の漁村ではそう珍しくもなかったに違いない。村の小学生にとって年間最大の楽しみは、夏休みの海水浴の時間だった。唇が紫になるほど身体が冷え切るまで泳いだり潜ったりした後、太陽光で暖めた水を満たしたタライで身体を洗い温める。
その後10円持って近くの駄菓子屋に出かける。その10円アンパンの旨いことこの上なく、店に至る小道のそばでは大きなヒマワリが湧き立つような輝きで花を並べていたこと・・・等などは、今でも鮮明な記憶の範囲にある。
自分も周囲のあれこれも、全てが生命(いのち)の喜びで満たされている。これが子供の世界であり、自然の世界であり、あらゆる生き物たちの本来の姿なのだ・・・という直感は、私の場合、夢や記憶の中だけでなく極めて現実的な、しかし、ややもすると忘れがちな感慨である。
Men are born ignorant, not stupid. They are made stupid by education.
- Bertrand Russell
人は無知に生まれるが、愚かに生まれるわけではない。人を愚かにするのは教育である。
- バートランド・ラッセル
Don't let schooling interfere with your education.
- Mark Twain
自らの教育を学校教育に邪魔されないようにせよ。
- マーク・トゥエイン
ラッセルもマーク・トゥエインも同じようなことを言う。その言は鋭い。たいがいの人は、教育は人間を賢明にし幸福にするために行われていると思っている。ところが、たぶん最も分かりやすい一例として、戦前日本の軍国主義教育のように、人間をほとんど限りなく愚劣にし不幸の極みに追いやるものがある。
戦後、日本も一応は民主国家の体裁を整え、個人の尊厳を根本価値とする憲法を持ち、自由や平和についても、戦前ほどバカげたことを教える教師は少なくなり、したがって、バカげた教育に苦しむ子供たちも比較的に少なくなったのだろう。しかし、戦後から現在に至る日本の教育が、必ずしも人間を賢明にし幸福にしているわけではないことも、日々世相に浮かぶ様々な現象を観れば明らなことのように思える。
そして、無知は子供に限ったことではない。どんな技芸の習得においても、初めて習う者は通常、無知から始まり、生徒役の人間は、先輩でも先生でも師匠でもインストラクターでも呼び方は何でもいいが、教師役の人間から大きな影響を受ける。彼らの個性や資質はそれぞれで、私はその多様であることを好む。
しかし、これまでの限られた観察によれば、山に高低があり海に深浅があるように、それら教師役の能力や人格にも、隠れがたい高低深浅つまり優劣があるように見える。先の優に付けば後も優に育ち、劣に付けば劣が育つのも自然な成り行きだろう。
どんな世界でもそうだが、自然を相手にする活動の一つとしての風読みスポーツにおいて、その違いがどれほど重いものであるかについては、また気の向いた時に書くとして、ただここでは、優れた教え役とはどういう人間か、についての思い付きを少し。
経験と知識が豊富なことは当然の前提として、要を取って言えば、「自分の無知や未熟をよく心得ている人物。その必然が導くところとして謙虚である人物」・・・ということになる。それは、あえて古今あちこちの先人の言葉を借りるまでもなく、ある事柄について知れば知るほど未知の領域が広がり、ある技能が上達すればするほど未達の高みが見えてくることは、事の必然だろうからである。
そして、後先(あとさき)の違いこそあれ、習う側も教える側も大差なく、更に言うと、他の動物達と同様、そもそも「人間は本来自ら学ぶもの」であって、「教える」なんてことは、せいぜい車輪の回転を助けるために車軸に油をさす程度の行為であることをよく知っているからである。
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朝の9時から堀江へ。若干冷たく東寄りのガスティも、北に振れるにつれて心地良く安定したスプリング・ブリーズとなる。今日も空は明るい。優しいIやんに見守られて、R君も着実に上達している。
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