昼頃の堀江浜は最干潮で浜の面積がいつもの2倍くらいに感じた。満潮時が好きか、干潮時が好きか・・・干潮時は砂浜が広くなり、長いラインを持つカイトの上げ下げには好都合にちがいなく、それを好むカイトサーファーも多いようだが、私はウィンド時代からの習いか、海面をより広く感じ、何か満ち足りたような気分にさえなる満潮時が好きだ。
ともあれ、遠く波打ち際まで伸張した海岸線の傾斜の上空をそこそこの北風がなめている様子。こういう状況では岸と沖、地面付近と10m上空では風模様がかなり変わってくる。
空気と地表面の摩擦抵抗により、地表付近で急激に風速が落ちる現象を空の世界では「ウィンド・グラジェント」と呼んで、ファイナル・アプローチ(着陸のための最終滑空)や山の斜面(リッジ)の近くでソアリングしている際は失速への注意が必要なのだが、海上でも高度0mと10m、20mでは明らかに風速の違いがある。
例えばライン長20mのカイトが海面から45度に位置すると14mほど、30度で10mの高度になり、この辺りの高度はグラジェント現象がかなり顕著に現れて、カイトウィングはおおざっぱに見積もってもウィンドセールの何割かは強い風を受けることになる。これが、翼(セール)面積の違いと並んで、ウィンドで走るのがやっとというコンディションでカイトが疾走してしまう理由の一つだ。
ということで、今日の堀江沖は海面の見かけよりはしっかりした4~5mの風が入っていた。といっても、30分ほどで、風が更に上がることを期待しながらタバコ一服に上陸したら、再び海に出ることはなかった。その後2時間ほど、Iやんと四方山話を楽しんだり、R君に風読み指南をしたり。明日に期待して本日おしまい。(R君・・・次回からノート持ってきてね^^)
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