『風の博物誌』の著者で、知る人ぞ知るライアル・ワトソンは、「風は(単なる)空気の運動です」・・・などとは言わない。これは、一つの気象学的定義であり、その本質ではないことを見抜いていたからだ。彼は、「風は地球という大生命体の呼吸だ」ということが言いたくて、あの大部の名作を書いたのだ。原題を「Breath of Heaven(天の息、あるいは、天界の呼吸)」とした理由はここにある。
だから、風を相手に何ごとかを成そうとする人間が、未来の風を完全かつ正確に予知するということは、壮大な生命現象を完璧に解明するのが不可能なくらい不可能な試みである。
しかし現在、頭が熱く、アホレベルが相当に上がっている私は、久しぶりに明日の風予報がしたくてたまらなくなった。今日の堀江は微風で蒸し暑く、明日はどんなんかな・・・と、今日と明日の天気図を見比べてしまったということもある。
「明日は久々に別府に南西風が入り、それなりに楽しい半日になるでしょう!その理由は以下の天気図の高気圧の位置と等圧線や気圧傾斜の変化の具合をご覧下さい」・・・以上でございます。

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