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寛太郎のカイト日誌

内容はカイトに限らず種種雑多です。好みの選択は「カテゴリー」をご利用下さい。日本語訳は全て寛太郎の拙訳。 2010年10月18日設置

   

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雲の道

 まだ緩き 瀬戸を横切る 雲の道
まだぬるき せとをよこぎる くものみち

aecbda18.jpeg

 
上空に寒気が入る季節になると、しばしばこの様に一定方向から帯状に雲の列ができる。相対的に冷たい空気は下降気流となって海上(地上)に達し、海面付近で温められて上昇する。上昇した空気はまた冷やされて下降気流となる。

この繰り返しがこのような現象を生むのだが、風の本流が中国地方から瀬戸内海を抜け四国に向かっている時などは、海面付近の水蒸気を吸収して吹き上がるので、特にこういう雲の道(クラウドス・トリート)ができやすい。

よく見ると、雲は海の上空だけに現れていて、広島地方上空にもこちら松山の平野部上空にもないことが分かる。

雲底高度はおよそ1500mほどか・・・横にすれば歩きでも15分ほどで到達する。すぐソコにありますという距離だ。もちろん、これが海上を吹き渡る風に影響しないわけがない。

今日の堀江は、この図式どおり、5m前後の北風が吹いたり止んだりの穏やかな晴天だった。
 

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プロフィール

HN:
寛太郎
性別:
男性
職業:
self-employed
趣味:
風読み・読書・自転車ほか多数
自己紹介:
瀬戸内の小島生まれです。学生時代は国際法を少し。数年間の堅い団体職の後、子供好きが高じて学習塾を、風が好きでスカイスポーツのイントラを、等と趣味と仕事が重なる生活を数十年経験しました。55歳引退計画に従って現在は基本的にフリーですが、相変わらずあれこれ忙しくしています。

生活方針は「無理をしないでゆっくりと」およそ中庸を好みます。東西を問わず古典思想の多くに心惹かれます。まずは価値相対主義を採用し事物の多様性を愛しますが、ミソとクソを同等にはしません。モノゴトには自ずと高低浅深があり、その判断基準は「大自然の摂理と全ての生命(いのち)の幸福」の中にあると思います。敬愛する人物は古今東西少なからず、良寛やB・ラッセルを含みます。

ナチュラリストと呼ばれることを好みますが、人間が創り出した道具類にも大きな関心を持ちます。人間語だけでなく、あらゆる生き物たちの「ことば」に興味が尽きることはありません。60~70年代ポップスや落語を聞いたりすることも好きです。

・著作:『空を飛ぶ・一つの方法』
・訳書:『リリエンタール最後の飛行』
・訳書:『個人と権威』

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