一昨日はまったくよく吹いた。昼からはちと吹き過ぎた。私は2時頃に小松海岸に移動したのだが、南東強風はすでに10mを超えていて、後でアメダスの記録を見たら、徳島市のトップブローは18m。
これでは、11~12mまでは使えるSP3の12平米君も、浜で上げた途端にギブアップの様子だった。それでも海に出さえすれば何とか走るだろうとみて、かなりのサイズのダンパー波で遊ぶ多くのサーファーやウィンドの皆さんの隙間が空くのを待っていたのだが、明らかにオーバーのコンディションで多少でもリスキーな行動をとることはできない。
結局、12平米君は浜の砂の中で八つ折りにされて、ほとんど埋蔵品の一種となった。後はちょっと前にテスト走行を済ませたばかりの6平米君しかないわけで、サーファーラッシュで出れそうもない南浜から、F君たちのカイトが見える北浜まで、高波のために遊泳禁止になった海水浴エリアをカイティングで横切りながら移動した。まあ、とりあえず走るには走ったけれど当然アンダーで、カイト自体の特性は汎用練習の範囲で楽しい種類だ。
夕方六時も近くなった頃に南浜に広いスペースができた。風模様にほとんど変化なし。されど、出れるなら出てみよう・・・ということで、30分ほどは風に遊ばれた次第。
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昨日、今日は、川の日・・・・といっても、モバイル事務所の環境がほぼ整ったので、時間の使い方は家での日常とさほど変わることなく、午前の時間は、あれこれの読み書き仕事に熱中しているうちにあっという間に過ぎて、小さな脳みそが疲れ気味の午後が来る。
この2日間は、吉野川の上流部にある池田町のきれいに整備された公園キャンプサイトに停留したまま、SUPで川の世界の静寂を味わった。
数百m上流までこいで、古き良き時代の清流がそのまま残っているような趣の小さな支流に入ってみた。
そこでは、稚魚の群れが澄み切った水流と遊び、濃紫色の糸トンボが川面近くでヒラヒラと舞い、季節外れのウグイスが唄う。その辺り中に、おそらく太古から変わることのない、あの懐かしい空気の香りが漂っていた。
自然世界を傷め続けて来た日本の経済至上主義的・物質文明の末期にも、まだまだこういう、大げさにいうと桃源郷のような場所がヒッソリと隠れたように存在しているのだ。
私は「自然を保護する」なんて傲慢な表現は好まない。自然によって保護されているのは、常に私たち人間の方ではないか。どこのどの人間が、海や川や風や水・・・その他多くの生命(いのち)たちが生き死にする基(もとい)を創り続けているというのだ。しかし、今後の世代のためにも、こういうまさに「有り難い」自然の恵みは、なんとしても、いつまでも守り残していかなければならない・・・と再び強く感じたのであった。
風と水といえば、タイ国に住むFSディーラーのアレックス氏も古代中国から共産主義中国まで連綿と伝承される「風水思想」に少し言及していた。陰陽五行説の五大要素(地水火風空)の中でも、宇宙や生命の「構成」と共に「運動」の部分に大きく関係する要素として、殊に縁の深い
「風と水」については、少し掘り下げて考えてみたいとも思っている…もうちょっと暇になったら・・・。
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