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寛太郎のカイト日誌

内容はカイトに限らず種種雑多です。好みの選択は「カテゴリー」をご利用下さい。日本語訳は全て寛太郎の拙訳。 2010年10月18日設置

   

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人間の地球 1

This viscous whiteness became in my mind the frontier between the real and the unreal, between the known and the unknowable. Already I was beginning to realize that a spectacle has no meaning except it be seen through the glass of a culture, a civilization, a craft. Mountaineers too know the sea of clouds, yet it does not seem to them the fabulous curtain it is to me.
- "Wind, sand and stars" translated by Lewis Galantiere from "Terre Des Hommes" by Antoine de Saint-Exupery:


この粘着性のある純白(雲)は、私の精神の中で、現実と非現実、既知なるものと未知なるものとの境界線となる。私はすでに、目に見える世界は、教養や文明や職能というメガネを通して観られることなくしては意味を持つものではない、ということが分かり始めている。山中に住む人々も雲の海を知ってはいるが、それは私が知るこの素晴らしいカーテンのようなものではない。
- 『風と砂と星と』ルイス・ギャランティエール仏英訳 : 『人間の地球』アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ原著 (堀口大學の仏日訳の題は『人間の土地』)
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プロフィール

HN:
寛太郎
性別:
男性
職業:
self-employed
趣味:
風読み・読書・自転車ほか多数
自己紹介:
瀬戸内の小島生まれです。学生時代は国際法を少し。数年間の堅い団体職の後、子供好きが高じて学習塾を、風が好きでスカイスポーツのイントラを、等と趣味と仕事が重なる生活を数十年経験しました。55歳引退計画に従って現在は基本的にフリーですが、相変わらずあれこれ忙しくしています。

生活方針は「無理をしないでゆっくりと」およそ中庸を好みます。東西を問わず古典思想の多くに心惹かれます。まずは価値相対主義を採用し事物の多様性を愛しますが、ミソとクソを同等にはしません。モノゴトには自ずと高低浅深があり、その判断基準は「大自然の摂理と全ての生命(いのち)の幸福」の中にあると思います。敬愛する人物は古今東西少なからず、良寛やB・ラッセルを含みます。

ナチュラリストと呼ばれることを好みますが、人間が創り出した道具類にも大きな関心を持ちます。人間語だけでなく、あらゆる生き物たちの「ことば」に興味が尽きることはありません。60~70年代ポップスや落語を聞いたりすることも好きです。

・著作:『空を飛ぶ・一つの方法』
・訳書:『リリエンタール最後の飛行』
・訳書:『個人と権威』

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