一年ほど前から、アメリカの心理学博士、ジェームズ・ストライカー氏の "Extra Planetary Experiences" を拾い読みしている。直訳すれば『惑星外体験』とか『地球外体験』とでもなろうか・・・惑星外にしても地球外にしても、そこは宇宙の領域となる。そこで私は『宇宙的体験』と訳してみた。副題には「異性人との接触と意識の拡大」とある。

もう40年以上前の高校時代、ジョージ・アダムスキーの『
空飛ぶ円盤同乗記』を
事実として読んで以来、UFOや宇宙人・地球外知的生命体の問題は、私の心の片隅で未だに判然としないまま燻《くすぶ》っていた。
私とほぼ同年代(1955年生まれ)のストライカー氏は、幼い頃に宇宙人らしき何者かに遭遇して以来、この問題が頭から離れることがなくなり、ついに昨年の2012年、「宇宙人と接触した人間にどのような心理学的変化が現れるか」をテーマに本書を書き上げたのだ。
私の興味は、すでにUFOや宇宙人の存否の問題を超えて、彼らがどのような技術や哲学・文明や文化を持ち、どのような生き方をしているか・・・というようなことだった。UFOを
未確認飛行物体とすると、何ものか確認できない飛行物体は山ほどあるし、我々地球人も大宇宙の中に存在しているという意味で間違いなく
宇宙人の一類であるからだ。この気の遠くなるように広大な大宇宙の中で、高度な知性を持った生命体が地球上にしかいないと考えることほど、非知性的なことも少ないだろう。
ところが、彼の著書に感じる情熱と科学的なアプローチに触発されて、彼に関する情報を色々と探っていたら、つい先日、その彼が今年2013年の3月に突然の自動車事故で亡くなっていたということを知った。
彼はアメリカ先住民の深い精神性に強く感銘を受け、住居のあるカリフォルニアから2000km以上は離れた、(たしか)ダコタ族の先住民たちに定期的な物的援助を行う団体の創設者でもあった。その物資運搬用のバンを運転していた道中、雪道でスリップし車外に放り出された・・・ということらしかった。
本書についてはまだ邦訳が無く、余力があれば翻訳してみようか・・・そのためにはいずれ著者である彼とも連絡を取る必要が出てくるだろう・・・などと考えていた私にはかなりの衝撃だった。
人生は無常であるという厳しい現実をここでも突きつけられたという意味でも・・・。
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