一昔前と比べれば最近の天気予報はよく当たるようになってきました。気象予報士の制度ができてから、民間が予報業務に参入したことや、計測機器の発達や情報量の増大などがその理由でしょう。しかし、こと地形風に関しては、単純な(・・・でもないか^^;)数値予報でドンピシャと決定できるほど、簡単なものではありません。そして、私たち風読みスポーツを愛する者にとって、もっとも身近で大切な風がこの地形風なのです。
今朝の天気図はこれ・・・昨日一昨日と強風を運んだ高気圧の中心が太平洋に抜けて、南西諸島に近づいている台風の影響がそろそろ出始めています。この天気図では四国付近で等圧線が湾曲して気圧傾斜が大きくなっているので、晴れたり曇ったりしながら今日もそれなりの北東風が吹くでしょう・・・これが大局的な気象の読みです。
堀江海岸は北北西に面して緩やかに湾曲しながら海に開けているので、およそこんな大雑把な読み方で外れることは少ないのですが、近くに1000m近い高縄山やそれに連なる山間部、その下の平野部が北東方向に位置していること、海水温や潮位の変化、地面が暖まることによって発生するサーマルの影響(いわゆる海陸風)・・・等々で、風の強弱が生まれ、風向も大きい時は10度単位でシフトするようです。
それに、これは空の世界で覚えたことですが、大気は縦方向にも時に激しく動くので、海の上を吹く風でいうと海水との温度差によって、波状の運動が起こります。これは季節に関係なくいつでもあり得ることで、特に寒い時期の海面を少し高いところから眺めると、色の黒くなったブローライン(強風域)がシマウマの模様のように規則正しく縦に並んでいるのをハッキリ観察することができます。
カイト場合、このブローラインのちょっと手前に発生している上昇風を利用すれば、より大きなジャンプができるはずだ・・・と私はニンマリしたりしているのですが・・・^^;;。
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