今日は、とりかかったら切りがない事務所の大掃除が待っていますが、またしても迫りつつある寒波には逆らえず、昼から海に出る気もしないので、またもや左脳寄りのめんどくさい話しを少し書きます。
めんどくさいといっても、空気のことですから、風を読みながら生きている人間にとっては日常の一部。いや、どんな人々にとっても、あらゆる生物にとっても、生きるにこれ以上大切なものはないにちがいありません。
ところが、星の王子様のキツネ君が言うには、「ほんとうに大切なものは目には見えないもの」らしく、空気やその動きである風自体も、簡単には人の目に見えず、その「大切な」性質を知るには、目以外の何かをも使う必要があるでしょう。
それは、音であったり、匂いであったり、感触であったり、それらが統合された「直感」であったり、それ以外のシックススセンスだったり^^;・・・感覚的なものだけでもいろいろありますが、意外と役に立つのが、こないだも少し触れた理論と実践の「理論」だったりするのです。
大気密度の理解は空気力学の前提みたいなもので、私たちがしばしば口にする、「今日の風は重い、軽い・・・」とかの理論的根拠もだいたいはここに求めることができます。ただ、こういう話しの解説本やWEBサイトは他にいくらでもありますから、ここでは、実際、海の現場で出会いそうな例をあげながら、季節や気象によってどのくらい風の重さが違うか計算してみることにします。
真夏の空気:標準気圧、気温35℃、湿度80%、と
真冬の空気:標準気圧、気温10℃、湿度30%で比べてみると・・・途中のめんどくさい数式は省略して・・・真夏は1㎥で1.127kg、真冬は1.269kgで真冬の方が12~13%重いということが分かります。これを「たったの!」と思うか「こんなに!」と思うかは、人それぞれ、その空気の中で「何をするか」によるでしょう。私はしばしば「こんなに!」と感じるのですが・・・。
※ちなみに動力を使う空の世界では、大気密度は飛行翼の揚力、エンジンの燃焼効率、プロペラの推力、この3つに直接影響するので、1.25の3乗で1.95・・・ほぼ2倍という
圧倒的な違いになって現れてきます。
更に、海の上を動く空気は地形や海水温や潮流などの影響を受けて、この基本的な重さに
感じ方の変化を与えます。わりあい分かりやすいのは、上から下へドンと吹き降ろして来る感じや、下から上へフワッと吹き上げる感じの風。岬近辺を走っている時の収束される風や拡散される風・・・・。
※画像:たいぶ前から事務所前の大木に住み着いているジョロウグモ。冷たい西風を避けるようにちゃんと東に向けて巣を張っていますが、最近の寒さと昨日の暴風にはかなり参ったようです。せっかくのお家もズタズタになり、何かにじっと耐えている・・・という風だったので、ちょいと体を撫(な)でてやりました。
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