今日は朝から雨、日中も曇り空で久々に涼しい。ここのところ茹だるような暑さが続き、とても取り掛かる気にならなかった庭仕事に精を出す。ビワの大木の根おこし・・・これがやっぱり大変だった。
17年前に家を新築するとき、「モモ・クリ三年カキ八年」などという常識は本当かどうか確認してみようと考えて、庭の東と西の端に桃と栗の苗木を一本づつ植えた。確かにモモちゃんは三年を待たずして可愛らしい実を付け、豊作と寡作(かさく)の年を交互に重ねながら成長を続けた。何の手入れもしないので虫に食われ放題で、冬季は葉が落ちて無残な姿になり、これは枯れてしまったな・・・と見えても、毎年春になるとピンクの香しい花を付けて、家族の皆を楽しませてくれている。
ところが、クリ君の方はなかなか背が伸びず、やはり三年目辺りからゴルフボールくらいのイガグリを数個付けたが、とても収穫するほどのものではなかった。そのうち、その根元に誰か(多分私^^l)が捨てたビワの種が根付いてしまった。その生命力の旺盛なこと・・・あっというまにクリ君を追い越して、10年もすると狭い庭の入り口を覆いつくすほどの大木になるのと平行して、クリ君はすっかり枯れてしまった。
おかげで、我が家は毎年6月になると食べきれないほどのビワに恵まれることになるのだが、スズメやヒヨドリなどの野鳥にとっても格好の食餌場になり、その下に停めてある家内の車は鳥のフンだらけ、大量の落ち葉に困った隣のアパートの家主からは苦情が来るようになってしまった。
剪定など少し手を入れれば良いだけのことなのだが、元来ナマケモノで「自然のままが一番」などという好い加減な信条の持ち主が、そんなことをするわけがない。
それが、ことの成り行きで、この庭の一部にカーポートを設置することになった。業者に見積もってもらうと、その支柱の一本がちょうどビワの大木の位置に来る。これはなんとしても処分しないと仕方がない・・・ということで、数週間前にチェーンソーでバッサリ切り倒した。
残るは根っこの処理。これはそう簡単にはいかんぞ・・・新たに鍬や昔の炭鉱夫が使うようなツルハシまで用意して作業を始めた。にわか開拓民は・・・やっぱり・・・大変。あんなビー玉ほどのビワの種が、10年以上経つとこれほどまで強大な根を張るものか・・・。ある程度全体像が見えてきた段階で、愛車の四駆に牽引ワイヤーをつないで引っ張りだすことにした。これで、やっとこさ、1時間半ほどの作業を終了。
私は漁師にはいつでも成れそうな気がするが、とても百姓のマネはできない。
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