ダンパーとはサーフィン用語では「一気に崩れ落ちる波」の意。風波の多くはダンパーとなるが、海底地形との関係で、多少は
切れた波模様になることもある。切れた波とは、最もポピュラーな「カール状に端から順にブレイクして行く波」のことで、瀬戸内の海岸できれいなそれに遭遇することは滅多にない。
今日の塩屋も「アウトには出してやらんぞ~!」とでも言いたげな風波ダンパーだった。まあ、真オンの風で10m以上吹いたら、海の言いたいこともよく分かる。しかし、塩屋の波はそれだけではない。真っサイドからの風は話にならないが、南西から北西のクロスオンの強風が良い潮時に入ると、幾分遠浅の海岸はちょっと有り難い種類の波を生む。
年に数回あるかないかのこの波で、2m以上あるウィンドの板を回すのは至難の伎だったけれども、リップからボトムに向かって斜めに滑り降りるくらいはできたし、何よりもヘッドに近い大波をジャンプ台にして吹っ飛べるのが楽しみだった。
まず、まともには着水できないので、10mほどの高さからいろんな格好で落ちる。当然それなりに痛い。一度などは、水面でわき腹を強打して息が止まり、必死で深呼吸しながら意識を保ったことがある。まだ30代前半の、少なくとも海の上では怖いものは何もなかった頃の話だ。現在もあんまり変わってないような気もするが・・・。
さて、これからカイトの世界で、この種の波とどう付き合って行くか・・・楽しみが尽きることはない。
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