今日の別府は朝早くから吹いていようだ。昼前に着くと安定した西南西が8m程度。12㎡を広げてから、いつもの解凍ピラフをユックリ頂きながら、春風にさざめく海面の様子を眺めているうちに、いくぶん風が落ちてきた。あんまりゆっくりもしとれんなぁ~・・・ということで、まずは怪島水道に向けて上りの走りから。
このエリアには何ヶ所か、順潮でもきわめて穏やかな海面があり、怪島水道中央辺りにはそれなりに美形の潮波もあって、基本的なボードコントロールやジャンプの練習だけでなく、ちょっとしたウェイブライディングまでできてしまうのだ。
今回の私の課題は「どこまで力が抜けるか」・・・要は、このところの連チャンの疲れが少し残っていたので楽がしたかったということもあるのだが、これがなかなか難しい。体中をコンニャクのように柔らかく、波と風に全部任せるような気持ちで・・・などと思いながら、ボンヤリ走っていたらカイトを3回も落としてしまった。
どうやら、飛んだり跳ねたりするには、それなりの気合が必要なものらしい。しかし、それでもなお、「
どれだけ楽にカイトサーフィンできるか」というテーマはずっと追求し続けるつもりだ。私の知る限り、どんな技能でも達人(と私が評価する)の動きには「無理」がなく「自由」がある。流れるような自然性がある。たいていは「まったく楽にことを運んでいる」ように見え、それは美しいものだ。
宮本武蔵は「千日で鍛、万日で錬」と言った。しかし、カイトサーフィンの相手は人間ではなく、あらゆるナチュラルスポーツと同じく「大自然」だ。この分野で達人の域へ至る方法や道程については、またゆっくり書いてみたいと考えているが、要中の要をとって言えば、「淡々と自己の道(過程)を楽しむ」ということになるのではないだろうか・・・これがまた、たいがいは他人(ひと)の目や評価が気になり、何かと性急な現代文明の渦中に生きる私のような凡人には容易なことでもないのではあるが・・・。
↓怪島沖、高度1500mより俯瞰
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