今日は昼食用のグラタンをチンして堀江経由で塩屋へ。穏やかな空気が漂う河口水溜りに、パドルボードが浮かんでいた。サーフィンのロングボードみたいなものに人がスッと立ち、長めのパドルで水面を撫(な)でながらゆったり進んでいる様子は、どこかゆっくりと時間が流れていた昔の筏流しを連想させる。後でM君から紹介されたTさん・・・いかにも自然が好きだ・・・という風で、なんでだか初対面という感じがしなかった。
まったく初めて会った人でも、遠い昔に、すでにどこかで良く知り合っていたような・・・あの奇妙な感覚。たぶん誰にもある経験だろう。私もこれまでに何回かあって、その度に、人との出会いの不思議さみたいなものを感じている。
学生時代、単車でツーリングに出かけた時に、旅先で知り合った仙台の青年もそうだった。彼も単車ツーリング中。たしか富士山麓で一休みしている時に話しかけたら、あっという間に意気投合して2日間行動を共にすることになった。「たまに金縛りにあって座敷わらしが歩き回る」などという他愛ない話しか覚えておらず、その後再び会うこともないのだが、あのある種の「懐かしさ」にも似た心地よさは一体なんだったんだろう・・・と思い出すことがある。
結局、今回もまたいつもの変な癖が出て、「カイト、触ってみますか・・・」ということになり、やわらかな微風で10㎡を30分ほど。先日フックオフでも楽に扱えるようにライン調整しておいたおかげでハーネスを付ける必要もなく、カイト初体験の彼にも風の持つパワーの何がしかを感じ取ってもらうことができたようだ。
ひょっとするといつの日か、パドルボードに乗って小さなカイトを振りながら穏やかな水面を走る彼の姿を見る日が来るかもしれない^^。
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