真冬の風が帰って来たような塩屋。10時過ぎには到着して、センターリーシュに改造した19㎡のライン調整が完了したあたりで、西風が7~8mまで上がってきた。少しずつ成長を続ける砂嘴(さし)のおかげで形を成しつつあるラグーンも、干潮に向かってきれいな孤形を現し始めている。
12㎡でひとしきりラグーンフラットを楽しんだ後、チンした焼き飯で昼食。F君、Y君、S君も走り始めた。風はなお上がりブローは10mを超えている。私にとっては10㎡でジャストだが、こないだ総換えしたラインの微調整は多少時間がかかる。フラットなら12㎡で充分・・・と、再びセンターインテークを閉じてデパワー状態の12を上げてラグーンへ。
しかし、このフラット水面も内水水たまり同様、許容量2~3人というところ。レグの片道はだだ上るだけ、せっかく稼いだ上りも、ちょっと速度を上げたりジャンプしたりするとあっという間に消費して河口辺りまで下ってしまう。とりあえず、ジャンプスイッチの練習に精出してから、外海に出ることにした。
これがまたすばらしい波質^^;;で、高いところはオーバーヘッドのグシャグシャ波。まともにエッジを効かせるのも難しい。比較的走りやすい岸寄りの波を選んでサーフィンしながらダンパー・ブレイクの内側に入り、白く泡立つ岸寄りフラットを行き来しているうちに、再びきついダンパーを越えて元の浜に帰るのがめんどくさくなってきた。そのまま南の浜に上陸して終了。
久しぶりにH君もやってきた。風もだいぶ落ち着いてきた。彼の走りを見ながら10㎡のライン調整をしているうちに日は西に傾き、紫紺に染まる夕空がまた神々しいまでに美しい。熊谷守一が語ったアイヌの人たちや、どこかで読んだアフリカのある種のサルたちは、こういう夕日を飽きることなく眺めていたのかもしれない。
この輝く濃紺をなんとかデジカメラに収めることができないか・・・と今日も数枚撮ってみたが、あの数分間の大自然の芸術を、そう簡単に複写することはできない。
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