昨日・今日と静かな天気のおかげで、ジェリー探索の時間が続いている。どんな人間にも、そのバックグラウンドに
時代という大きな時の流れがあり、渓流が大小の岩を廻ってさまざまな形の渦模様を造るように、同じ地球上でも、その人が生きる地理的風土によって、時代という巨人の落とす影も多様な色合いに染まることになる。
1948年生まれ、現在62歳の彼の経歴を追っているうちに、彼の師匠とも言えるポール・ストローチ(
Paul Strauch)の記事に吸い込まれ、同時代に花火のように生きたブッチ・バン・アンダーソン(
Butch Van Artsdalen)に同情し、ジョック・サザーランド(
Jock Sutherland)とジェリーのコラボ映像に観入り・・・遂には、1890年生まれ、近代サーフィンの父・デューク・カハナモク(
Duke Kahanamoku)に至ったところだ。
☆1時を回った頃から少し西風の香りがしてきた。別府に向かう。仮に風がなくても、以前から気に留めていたビーチクリーンを楽しめばいいではないか・・・"Think Globally, Act locally"という味のある標語に、私もたまには従ってみよう・・・と思った。
こんな日に別府に来るのはさすがに私だけだろう・・・と思っていたら、やがてY君もやって来て、2人でわずかな部分だがゴミ拾いに精出した。まあ小さい海岸だから、これから訪れる度に少しずつやっていけば、近いうちに見違えるほど美しい浜に戻るだろう。さらにF君が来てしばらくすると、薄い雨雲と共に5mほどの南西風が入り始めた。
もちろん既にセットアップ済みの19㎡で海に出る。海面はわずかな細波(さざなみ)、場所によっては鏡面フラット。シーンという音が聞こえてきそうな空気の中で、1時間15kmほど。こんなに静寂に包まれた走りも珍しく、一瞬、深い瞑想に入ったような気分になった。
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