この隻腕(片腕)の女性プロサーファーについては、だいぶ前にちょっと耳にしただけで、詳しいことはまったく知らなかった。ところが、最近、彼女の自伝的映画が出来上がったという話しや、現在22歳の彼女が10代で自伝本を書いていたという事実を知るに及んで、私の関心は一気に膨らんだ。
サーフィンの世界については、私は、四半世紀も前にウィンドサーフィンにのめり込んでいたころから大いに興味を抱き続けており、現在の乱読書一覧の中には、ジェリー・ロペツの自伝本や、やはりアメリカのサーファーが書いた『キリストの西・・・サーフィン・科学・信念の起源』(寛太郎的適当訳)なんてのもある。
どこかで触れたかもしれない。いわゆる20世紀の近代サーフィンの神様は、オリンピッック水泳金メダリストとして、かの国で英雄となった、あの
デューク・カハナモクが代表格だけれども、もうちょっと深く歴史をたどると、数百年前のハワイ文明からさらに古代ポリネシア文明にまで行き着き、もっと行くと、太平洋の西の端を通って至る日本列島の石器時代や縄文文化との関係性まで浮かび上がってくる。
私の想像力の遊ぶところこれに過ぎたるは無し・・・とても言いたくなるような世界の一つなのだ。
サーフィンと風との関係は、ウィンドサーフィンやカイトサーフィンほどは親密ではないが、もちろん無関係ではない。津波や潮流以外のさまざまな波は、偉大なる風の神の成せる造形で、ある程度の技量を持ったサーファーにとって、例えばオンショアとオフショアの違いはライディング条件の決定的要素にもなる。
私はサーフィンをしたことがないではないが、とても「できる」とは言えない。文字通り、ウィンド・サーフィンの中にサーフィンの一部は含まれていたし、いっぺんに幾つものコトに、半ば命がけで打ち込めるほど器用な人間でもなかった。それは現在取り組み中のカイト・サーフィンも同様。この中にも確実にサーフィンの要素があり、その多様なスタイルにサーフ・スタイルがあるのは周知の通りだ。
この興味深い女性については、いつかまた触れることがあるだろう。今夜はとりあえず彼女の動画をU-Tubeから拾ってUPしておく。
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