曇り空ながら昼から堀江へ。海岸横の小さな砂州ではカモがくつろいでいた。雌雄4羽づつ8羽。近所の池でよく見かけるマガモとは色合いが違うので、調べてみると「ヒドリガモ」と言うらしい。なんにしても、見れば見るほど愛らしく美しい。
ついでに、渡り(わたり)についても少し。最近は高性能な発信器を付けた追跡調査で、繁殖地や飛行経路については、かなり正確なことが分かってきたようだ。こんな小さな鳥たちが、持って生まれた身体と能力だけで、毎年何千kmにもわたる長途の旅をしている。
海上を飛行するに昼間はいいとして夜はどうしているのか・・・たぶん近くの島に降りるか波間を漂っているのだろう・・・と思っていたら、南方に帰るツバメなどは
飛びながら寝るということもあるらしい。
その方法が、片目づつ閉じて脳の半分を休めながらの飛行だというのだから驚く。目はまだ良いとして、脳が半分休んだら身体の半分はどうなっているのだろう?翼が動き続けていなければ、少なくとも「羽ばたき飛行」は成立しない。
彼らには、私たち人間には容易に感知できない「空の道」があるのだろう。その道は、ひょっとしたら夜でも安定した上昇風に恵まれているものかもしれない。なるほどやはり、科学的探究が進めば進むほど、さらに自然はその不思議を顕(あら)わにする。
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