内容はカイトに限らず種種雑多です。好みの選択は「カテゴリー」をご利用下さい。日本語訳は全て寛太郎の拙訳。 2010年10月18日設置
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昨夜、寛平さんが出発点に帰ってきた。約2年の時間をかけて、東回りに地球を一周。41000kmの移動手段に自分の脚と自然の風しか使っていない。これは全くスゴイことだと思う。ひょっとすると、人類史上、前例のない出来事ではないか・・・再度、絶賛の拍手を送る。
例のごとく、テレビ業界の演出過剰にはウンザリするところもあり、「時流に乗って善しとする」関係者の皆さんの姿勢も少々鼻に付いたが、そんなことは彼にとってはとうに承知済みのことに違いなく、彼自身が「自分の本当にやりたいことを正直にやり切った」という事実は動かない。
時々見せる「感極まる」という彼の表情を見ながら、私も何度も感極まってしまった。そして、彼が繰り返し口にしていた言葉が、「ありがとう」だった。2年前の出発時にも「ありがとう」と言い、旅の途中でも、この言葉を使い続けていた。
最も美しい日本語は何か?・・・と問われたら、私は迷わず「ありがとう」の一言を挙げる。その語源は「ある」+「かたい」ということで、漢字を当てはめると「有り難い」となるが、「ある」も「かたい」も和語として古来からこの国で大切に伝承されてきた言葉だ。もちろん、ある出来事を稀(まれ)で貴重なものととらえて感謝の気持ちを現すときに使う。
そして、人生たいがいの場合、この「ありがたい」の心持ちを忘れなければ、人は幸せである・・・というのは、私の経験則でもある。
ここで話は少し跳躍するが、あらゆる科学や学問と呼ばれるものは、まず「何故(なぜ)?」と問うて、さまざまな現象(結果)の原因を追求する。言い換えれば、森羅万象の必然性を明らかにしようとする。ある出来事はある原因と過程とによって当然そう成るのである。当然生起するできごとは、当たり前のことだから、それらを「稀(まれ)で貴重な・・・」ととらえることは難しくなる・・・ということにならないだろうか。
ときどき考えてみる「アホがなんでこんなに魅力的なのか」への答えの片鱗が、どうやらこの辺りにあるのではないか・・・と、ちょっと思いついた、明るい冬の朝である。
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