昨日は、ディレクショナルの板をまともに使った初日でもありました。これまでは初心の頃よりツインチップのみ大小何本か、その日の気分や使用環境によって使い分けています。もっとも自作した板の中には2枚フィンや1枚フィンのディレクショナルがあるにはありますが、薄いツインチップをベースにしたので浮力がなく、まともな方向転換ができる気配はほとんどありません。
このディレクショナルはデザインや配色の美しさに魅かれて衝動買いしたようなもので、今までちょっと水につけた程度、普段は大事にケースに入れて車の中で眠っていたものです。↓(ナッシュのGUN・今年のモデル)
風はブローで10m弱。15㎡のラムエアをかなりデパワーしてジャストのコンディション。初めて乗るにはちと厳しい条件で、風が弱まるのを待ってたんですが、時間と共にますます安定して上がってきたので、仕方なしとして走り始めました。
波はこのエリア特有の逆潮・チョッピー。決して面白い波ではありませんがエリアのある部分には比較的きれいにスウェルが入る場所があって、幾分なだらかな海面でちょっとした波乗り気分を味わったりすることもできます。
まず、驚いたのがその上り性能・・・よく使っているツインチップと比べたら10度近くは上回るのではないでしょうか。その理由が大きめのフィン3枚にあることは確かですが、アップやダウンにコントロールしやすい、つまり上りの姿勢が取りやすいということもあるでしょう。ツインチップのようにエッジを食い込ませることだけで上るのとはまるで印象が違います。
次に走りの軽さ・・・板の重量に比べるとボリュームが大きく、相対的に軽く感じるということの他に、もちろんアウトラインの違いやボトム形状・ロッカーの取り方などが影響していて、小波にパンパン跳ねながらもスイスイ加速して行く・・・という感じです。
深いノーズロッカーと簡単には抜けないトライフィンに助けられながら、小波をけってのジャンプは滑空したがるカイトの特性とあいまって実に気持ちのいいものでした^^。きれいな大波はありませんが、ウィンドサーフィン風のキックジャンプに使える小波はそれこそ山ほどあります。これはこれから面白いスタイルの走りができそうだ・・・と、ちょっと嬉しくなりながら、1時間ほどの走りを楽しみました。