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寛太郎のカイト日誌

内容はカイトに限らず種種雑多です。好みの選択は「カテゴリー」をご利用下さい。日本語訳は全て寛太郎の拙訳。 2010年10月18日設置

   

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別府 (やっぱり海)

別府は今日も良く吹いて一時は10m近くまで上り、やっぱり私は午後から海の上にいた。M君は朝から来ている。しばらく見ないうちにジャンプの姿勢もずいぶん良くなっている。かなり熱心にイメージトレーニングを続けているに違いない・・・嬉しいことだ^^。
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近頃良く思うのだが、海に出る頻度に関わらず、どんなカイトボーダーも、その得ることのできる感動や楽しさの総量は似たようなものかもしれない。毎日同じようなことを繰り返していると、その技術は確実に上達するが、ややもするとそれが当たり前の日常事になりがちだ。逆に非日常的な出来事は、新鮮な感動と共に人の心身に深い感動や痕跡を残す。

ただしかし、日常世界の些細な出来事でも全く同じことの繰り返しはありえず、この大宇宙の森羅万象は時々刻々、変化の歩みを止めることはない。したがって、自身の外側で進行する大宇宙の変化に自己という小宇宙を調和させるためには、自己自身の絶え間ない変革が必要となるのだろう。中国古典の『大学』で説く、『苟(まこと)に日に新たにせば、日々に新た、また日に新たならん』の意義はこの辺りにあるのかもしれない。

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別府 (島からの帰り)

昨日は、何かと気ぜわしかったこの一年を締めくくるようなお盆行事のあれこれも終わり、松山への帰路、別府エリアに寄る。昨日もお会いした香川県・多度津のYさんが、片道2時間余りかけて再び来ていた。風模様はきわめて穏やかだったが、昼前になると西方海上の色合いが変わり始め、いつもの西風が着実に近づいてきた。

結局、8m近くまで上がり、前半を19㎡で15kmほど、後半は12㎡で15kmほど・・・存分に走る。それにしても、この12㎡はスバラシイ! 以前、タイのアレックスから、「このシリーズでは、このサイズが最も完成度が高いと思う・・・」とは聞いていたのだが、世界に数あるFSディーラーの中でも、ドイツの本社や契約ライダーたちと接触する機会が多い彼の観察は信頼できるな・・・と思った。

しかし、この一週間ほど連チャンで海に出たら、いくぶん疲れがたまってきた。これはカイトサーフィン自体が原因なのではない。猛暑の夏の直射日光が原因なのだ。今日は少し休もうか・・・と予定しているが、昼から昨日ほど吹いたら、たぶんまた海の上にいるだろう^^;

別府 (海水浴)

一昨日の夜は父の新盆。田舎の子供たち20人ほどが庭に集り、カセットから流れる大島音頭で盆踊りを30分ほど踊ってくれた。

過疎化が激しい日本各地の現状にも関わらず、この小さな漁村は衰退を免れ、こんな伝統行事が消え去ることもなく伝承されている。

しかし、JポップやKポップに耳慣れた子供達にとっては、そう楽しいことでもなかったろう。もう少しリズムやテンポに工夫を加えて、時代の流れと調和させることも必要なのではないか・・・と思った。
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昨日の別府・・・お盆の日曜日ということもあったのだろう。人の多いこと。西風は5m程度で安定せず、カイトの上げ下げにも気を使う。いくぶん早めに終了・・・といっても、19平米で30kmほどは走った。

別府(Giving Spirit)

全ての生き物たちが長短の呼吸と共に生きているように、地球という大生命体にも大きな呼吸というリズムがある。これが単なる気象学的定義を超えた、いわば生命的・哲学的意味での「風の本質」だと言ってよい。

『風の博物誌』のライアル・ワトソンは、数十年前に、これを"Breath Of Heaven"「天の息」と呼んで、のちのトレンドとなるガイヤ(地球生命体)理論に先鞭を付けた。

呼吸は呼気(吐く息)と吸気(吸う息)とその間の間(ま)で成るわけだが、風読みの世界にいる人間は誰でも、一定時間の風の後には、必ずお休みの間が生まれるということを知っている。

数日間順風に恵まれた別府も、昨日は静かな様子だったのだが、昼過ぎたころから、少々西風の匂いがしてきた。今日はM君の顔も見たいし、カトちゃんも来るかもしれない。どのみちお盆の里帰りで、道中別府エリアを通る。
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やはり、それなりの南西ブリーズが入り、皆さんそれなりの走りで楽しむことができた。久しぶりにM君の走りを見たが、ちゃんとジャイブスイッチをマスターしている。身軽な彼にはトルク重視の12平米に適当な板を組み合わせれば、大概の風で走れそうだということもよく分かった。

カトちゃん・・・グラハン4回目。今日は10平米を使う。M君、石やん・・・サポートありがとう^^。人に何かを伝えたり教えたりすることは、そう楽な作業ではないが、人のために何かをしようとすることで、返って自ら得るものが如何に大きいか・・・。

またしてもサーフィンの話しが出て来る。その発祥地であるハワイアンの基本精神の一つは"Giving Spirit"であり、私も敬愛するジェリー・ロペツやポール・ストローチなどは、まさにその体現者だ。ジェリーは「自分に何もなくなっても与え続けようとすること」、ポールは「与えたものが自分の中からなくなることは永遠にない」・・・と語っている。もう少し言うと、ハワイアン・スピリット中には、他に"Respect"がある。「人を尊敬すること」・・・恐らくこれらの精神は、遠く古代ポリネシア文明にまで遡ることのできる、人類の倫理遺産と言っても良いものだろう。

また、或る仏典には、釈尊の前生譚(ぜんしょうたん・前世のお話し)として、不軽菩薩(ふきょうぼさつ)という人物が出てくる。人を軽んじない菩薩という意味だ。貧しい身なりで、どんなに罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせられ、殴られ、石を投げられたりしても、「私はあなたを敬う。全ての人には仏性という、尊極の生命が内在しているからだ」と、自分を迫害する人たちを拝んで廻る姿だ。

ジェリーの話の中には、ハワイ文明から古代ポリネシアに至り、更にそれらと古代インド文明との関係に触れる部分が出てくるのだが、この辺りの不思議ともいえる相関性について、私の興味が尽きることはないだろう。

別府 (コースレース・ボード)

昨日より幾分柔らかめの西風7mほど。今までなら当然19㎡というところだが、この愛用カイトはこの1年間の使用時間が半端ではなく、最近変色やエッジやウィングチップの劣化が目立つようになった。まあパラグライダーと比べれば、はるかに苛酷な環境で荒っぽい使い方をし、さらに使用時間もとっくに耐用基準を超えている。

この19には少しでも休養を与えてやりたいと考えて、同じシリーズのデカ板+12㎡のペアを使った。充分走る。カイトと板の大小の組み合わせを変えると、同じような風域で楽しむことができる。これもカイトサーフィンの魅力の一つだ。

F君のコースレーサーにちょっと乗せてもらう。これは・・・全く新しい感覚で相当練習しないと、レースどころかまともに走ることさえ大変だなぁ・・・という印象。しかし、こういう種類の道具は、使いこなすせるようになると難しいだけ面白いものになる。困難な目標ほど達成感は大きい。

カトちゃん・・・地上練習3回目。風の読み方、風軸の合わせ方、S字旋回から8の字旋回まで、徐々にスムーズになっている。早速海に入ってボディドラッグを試してみたが、まだちと早く、リーシュ開放の練習になった^^; パワー変化に合わせて、両足で砂浜をスリップする練習は楽しかったと思う。カイトサーフィンの場合、練習といっても、それ自体が「ランドカイト」という、地上で行うカイティング・スポーツの一種だ。さまざまな可能性があり楽しみ方があっていい。

別府 (Speed3-12)

実に安定した西風8m前後。潮も最良の類。昨日届いたばかりの12㎡の試し乗りにはまずまずのコンディションだった。インプレッションはおよそ予想通り、このシリーズ特有の翼効率の良さはそのままで、ジャンプ後半の沈下率は、これまで使ってきた12㎡よりもはるかに低い。つまり、それだけエアタイム(滞空時間)が長くなるということだ。

ラム圧は19㎡よりも高く翼全体がカチっとしている感じ、振り戻しの際の翼端折れも少ない。使用風域が高いのでこれは当然のことだが、動きの速さやコントローラビリティも多くのインフレータブルと比べて遜色(そんしょく)ないだろう。IMGP0254s1024pix100kb.jpg

19㎡とおなじく相当な強風まで使えそうだ。少々心配なのは「飛び過ぎ」。10m近い風でフルパワーのジャンプをすると、あおそらく、今の私のコントロール能力を超えてしまうだろう。しばらくは、8割パワー程度に抑えながら使うつもりだ。

カトちゃん・・・陸トレ(グラハン)2回目。初めてハーネスを使う。まずは安定操作から、次に緩やかなS字旋回。時間が経つに連れて体の動きが柔らかくなっていくのが手に取るように分かる。この調子なら10回ほどで基礎の基礎は身に付くだろう。

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別府 (昨日・今日)

徳島・小松海岸から南東風が去ると、愛媛・別府海岸に西風が入る。東に向かって開けた徳島県と西に向かって開けた愛媛県は、風に関しては見事な対照を成していると言えるかもしれない。

徳島キャンプの2泊3日から帰ってきたら、早速、昨日から別府に良いPaul_31.jpg西風が入り、今日も7mほど・・・こうなると、なかなか海休みとはならない・・・まことに嬉しい悲鳴だ。

昨日はカトちゃんが5㎡の2ライン仕様で陸トレを始めた。まあ、その笑顔の良いこと^^。風という大自然が生み出す力用の中で最も偉大なものは、人に幸せの笑顔をもたらすということではないか。

これは波でも同じだろう。多くのサーファーにとって憧れの人物であるパイプラインの神様、ジェリー・ロペツの兄貴格で、やはり知る人ぞ知るポール・ストローチは、「私が何か人に影響力を持つとしたら、それは私の笑顔です」と明言している。やはりサーフィンも人に笑顔を与える種類の何かなのだ。

左から昨日、今日のトラックと風模様。 動画はF君のジャンプ風景(逆光の上にちょっと遠すぎたね^^;)
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徳島(3日目)

キャンプ好きな私には珍しく昨夜は市内のホテルに泊まった。 素泊り3000円はリーズナブルで、予想以上に快適、昨日、一昨日の疲れがすっかりとれて、今日の昼過ぎも小松海岸で海を見ている。IMGP0243s1024pix100kb.jpg

風は東から4mというところ。やはり南東に振れながら徐々に上がっている。今日は19㎡でユッタリ走れればそれで良し。仮に風が上がらなくても、日陰の海風は充分涼しいから、できることは色々ある。夕方まで読書や昼寝で過ごすのも悪くない。

この数年の技術革新のおかげで、私のアウトドアスタイルも少々変わった。iPhoneにBluetooth接続のキーボードのセットで、どこにいても原稿類が書けるようになった。ノートPCがコンパクトだとはいえ・・・なんてことに色々想いを巡らせていたら、目の前にカラフルな車が止まって、可愛らしい女の娘が声をかけてきた。1312781489244481.jpg四国放送ラジオの中継車だ。

暑い中、松の木陰で、ボンヤリ海を眺めながら一人キーボードを叩いている、ちょっと変わった風貌のオジさんが目に留まったらしい。カイトや空の世界のユルやかな話をしているうちに、生放送でちょっとお話を・・・ということになった。「長いあいだ風の世界にいると、風が目に見えるようになりますか?」という質問は面白かった。

「目には見えません。しかし、風が作ったもの・・・たとえば雲や草木のそよぎや波などは見えます」など、そう粋(いき)でもない話しをしてしまったのだが、たとえば、「目には見えないけれども、感じることはできます。ほんとうに大切なものは目には見えないものなのです」などと、星の王子様のキツネ君みたいに、少しはシャレたことを言えば良かったのかなぁ・・・などと思ったりもした。ともかく、らじまるの宮本さん、素敵なひと時とビールが更に美味くなりそうなマグカップをありがとう^^

結局、それ以上風が上がることはなく、4時前に帰途に着く。

徳島 (南東風)

9時を過ぎた頃から東の風が南東に向きを変えながら上がってきた。既に6mを超えている。

今日は日曜日、キャンプ地横の駐車場は昨夜から神戸や姫路ナンバーなど県外の車で一杯だ。

サーファーの朝は全く早い。陸風が海風に変わるまでのオフショアが滑らかで形の良い波を作るからだ。今日の紀伊水道にも良いうねりが入り、ビーチにはショルダーほどの波が入っている。南の浜では小さなサーフィン・コンペが始まった。

現在11時前。風がこれ以上南に振れれば、すぐ前の浜からでるつもりだが、ともかく人が多い。とりあえず、昼までサーフィンなどの様子を眺めながらノンビリ過ごす。





風は昨日ほど南に振れることもなく河口エリアへ移動。8m前後の風と共に、このエリア特有の波長の長い波が入っている。

今日は私だけかと思っていたら、20歳前後のツインチップ青年と60代かと思われるサーフタイプの方がやって来た。青年のジャンプ系の技術が実に見事なので、話しを聞いてみると、なんと17歳!! 更に、もうお一人は彼のお爺さんだった(^ ^)IMGP0238s1024pix100kb.jpg

そのお爺さんの波乗り姿も全く滑らかで無理がない。この世界を良く知る人間の笑顔だ。相当の経歴の持ち主であることは明らかだった。

希で貴重な出会いに恵まれたような気がして私は嬉しかった。3人で3時間ほど…存分に走る。


徳島 (小松海岸)

このブログ用のiPhoneアプリがやっと出た。これで出先からも好い加減な思い付きを書ける。
試しにいつものキャンプ風景の画像をUPしてみる。IMGP0234s1024pix100kb.jpg

さて、今回は吉野川河口エリアへ直行したのであるが、少々驚いたことに、そこでは既に5〜6人のカイトボーダーが走っていた。中の一人は先日別府で見かけたコースレーザーの人だ。ちょっと挨拶しながら風の様子を見る。

南南東8〜9m…当然、岸寄りはきわめてガスティ。このコンディションなら小松海岸から出るべきだが、河口の中ほどまで出れば安定している。12平米で15kmほど。

やはりガスティ・オフは宜しからず^^; 明日は小松・南の浜から出ることにしよう。

M君から待望カイトの初乗りレポートあり。昨夜は枕元に置いて寝たそうだ(^ ^) どんなに嬉しいか…痛いほどよく分かる。私も初めてのパラグライダーが届いた時は同じことをした。25年前の話しだ。

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プロフィール

HN:
寛太郎
性別:
男性
職業:
self-employed
趣味:
風読み・読書・自転車ほか多数
自己紹介:
瀬戸内の小島生まれです。学生時代は国際法を少し。数年間の堅い団体職の後、子供好きが高じて学習塾を、風が好きでスカイスポーツのイントラを、等と趣味と仕事が重なる生活を数十年経験しました。55歳引退計画に従って現在は基本的にフリーですが、相変わらずあれこれ忙しくしています。

生活方針は「無理をしないでゆっくりと」およそ中庸を好みます。東西を問わず古典思想の多くに心惹かれます。まずは価値相対主義を採用し事物の多様性を愛しますが、ミソとクソを同等にはしません。モノゴトには自ずと高低浅深があり、その判断基準は「大自然の摂理と全ての生命(いのち)の幸福」の中にあると思います。敬愛する人物は古今東西少なからず、良寛やB・ラッセルを含みます。

ナチュラリストと呼ばれることを好みますが、人間が創り出した道具類にも大きな関心を持ちます。人間語だけでなく、あらゆる生き物たちの「ことば」に興味が尽きることはありません。60~70年代ポップスや落語を聞いたりすることも好きです。

・著作:『空を飛ぶ・一つの方法』
・訳書:『リリエンタール最後の飛行』
・訳書:『個人と権威』

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