内容はカイトに限らず種種雑多です。好みの選択は「カテゴリー」をご利用下さい。日本語訳は全て寛太郎の拙訳。 2010年10月18日設置
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事物の光の中に出て来て、自然を君の先生にしなさい。
-ウィリアム・ワーズワース
ガスト・・・チーズハンバーグのうまいファミレスではない。突風のことだ。英語にすると"gust"。接尾辞"y"を付けると形容詞"gusty"。私たち風読み愛好家には、好ましからざる「ガスティー(突風がらみの)」となるが、意味は多少変容して「不安定な風模様」を表すことが多い。
今日の堀江は昼過ぎまで、まさに北東風ガスティな強風コンディションだった。昼飯までの腹ごしらえにと12㎡で出てみたが、不規則に上空から吹き降ろしてくるような乱気流に翻弄(ほんろう)された。SP3の12㎡で初めて完全なオーバー。ほぼ一年ぶりにサイコ10㎡も使ってみたが、これでもほとんど何もできなかった。
強風オーバーにも色々あり、ガスティ・ウィンドにも様々な表情がある。きれいに整流されて海面を疾走するように押し寄せるもの、下から上に巻き上げながら吹き込むタイプ、そして今回のように上から下に吹き降ろしてくる最も厄介なヤツ。
「これじゃどうにもならんわ^^;」・・・としばらく様子を見ていると、冷たい雨がパラついた後だいぶ落ち着いた風模様になってくれた。結局、12㎡で飛んだり跳ねたりクタクタになるまで。62kmも走ったのは何ヶ月ぶりだろうか。いつものように上の海面で淡々と走っていたF君のGPSには64kmのログが残っていた。彼もやっぱり海の男だ^^。
帰りがけ近くにM君ジュニア(R君)が元気に自転車でやって来た。「巻きずし巻きずし楽しいな・・・」なんて歌いながらカイトのブレークダウン(片付け)を手伝ってもらった。
あのグシャ風コンディションでハイジャンプを楽しんでいたY君は、先日(11/20)の塩屋フラットでの望遠写真を持ってきてくれた。せっかくだからここにUPさせて頂く。
Tears of joy are like the summer rain drops pierced by sunbeams.
- Hosea Ballou (April 30, 1771-June 7, 1852)
喜びの涙は、日光に貫かれた夏の雨粒のようなもの。
- ホセア・バロー
美しい表現だと思う。H・バローはニューハンプシャー出身、アメリカ普遍主義の父と呼ばれる人物。
ニューハンプシャーというと、詩人のダン・リースを思い出す。フロリダで数日間キャンプを共にした初老の紳士だ。気が向いた時に、年季の入ったキャンピングカーに愛犬一匹乗せてフラリと旅に出る。犬は雑種で名前をファニーといった。私が母音の“ァ”を米語流に呼ぶと、彼は少し怒りをこめて「そうではない!funnyの“ァ”だ!!」と何度も訂正した。確かに、funnyとfanny"ではえらい違いだ^^;
ビールで酔いが廻ると東部なまりの英語でとうとうと詩を吟じ始める。私はその内容をほとんど理解できなかったが、彼がアメリカ的“自由”というものを骨髄にし、ペリカン鳥に惚れているということは良く分かった。
私も酔いにまかせて「世界の最短詩は日本の五七五である。古池や・・・を英語にするとこんな感じであろう・・・」などと適当な講釈をたれたら、彼はすでに俳句についてもよく知っていた。酒宴の話題が宗教に至り、輪廻思想や生命の永遠性に言及すると、彼は断固としてそれを否定した。楽しい出会いだった。
Hatred is self-punishment.
憎悪は自己処罰である。
Doubt is an incentive to truth, and patient inquiry leadeth the way.
疑いは真実への誘引であり、忍耐強い探求が道を開く。
Falsehood is cowardice, the truth courage.
虚偽は臆病、真実は勇気。
Real happiness is cheap enough, yet how dearly we pay for its counterfeit.
本当の幸福は充分に安価であるにもかかわらず、その偽物にどれだけ高価な代金を払っているだろうか。
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