忍者ブログ

寛太郎のカイト日誌

内容はカイトに限らず種種雑多です。好みの選択は「カテゴリー」をご利用下さい。日本語訳は全て寛太郎の拙訳。 2010年10月18日設置

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

君の先生

Come forth into the light of things, Let Nature be your teacher.
- William Wordsworth (1770-1850), The Tables Turned, 1798

事物の光の中に出て来て、自然を君の先生にしなさい。
ウィリアム・ワーズワース

PR

塩屋

朝の室温が10℃を切り、私的には今年もいよいよ本格的な冬がやってきた。アメダスの最高気温が10℃を降ると、グローブなしのカイトやウィンドは手がしびれ始める。こないだまで幾分冷たく感じた海水が、今日はぬるま湯のように暖かい。海上の真冬は陸上より一足遅く、年が明けてからやって来る。IMGP0366s1024pix100kb.jpg

一週間やそこらで海水温が急激に下がることはない。まだ20℃近くを保っているだろう。同じ温度でも周囲の条件が変わると、その感じ方が変わる。小さく変われば小さく感じ、大きく変われば大きく感じる。

人間の幸不幸にも似たことが言えるかもしれない。同じような出来事に出会っても、それを幸の糧(かて)にする人もあれば不幸の種にする人もある。その違いはどこから生まれるのか・・・なんてことを再びボンヤリ想い、厚い雪雲の下に力強く輝く夕陽を眺めながら帰ってきた。

堀江

冬近く 波打つ風に 深い空 ジャンプスイッチ 釣り人一人  
 
08f26051.jpg
 

塩屋

日曜日 暗くなっても 水溜り 頭にランプを 付けてみるかな 

ガスト

ガスト・・・チーズハンバーグのうまいファミレスではない。突風のことだ。英語にすると"gust"。接尾辞"y"を付けると形容詞"gusty"。私たち風読み愛好家には、好ましからざる「ガスティー(突風がらみの)」となるが、意味は多少変容して「不安定な風模様」を表すことが多い。c3f5a872.jpg

今日の堀江は昼過ぎまで、まさに北東風ガスティな強風コンディションだった。昼飯までの腹ごしらえにと12㎡で出てみたが、不規則に上空から吹き降ろしてくるような乱気流に翻弄(ほんろう)された。SP3の12㎡で初めて完全なオーバー。ほぼ一年ぶりにサイコ10㎡も使ってみたが、これでもほとんど何もできなかった。

強風オーバーにも色々あり、ガスティ・ウィンドにも様々な表情がある。きれいに整流されて海面を疾走するように押し寄せるもの、下から上に巻き上げながら吹き込むタイプ、そして今回のように上から下に吹き降ろしてくる最も厄介なヤツ。

「これじゃどうにもならんわ^^;」・・・としばらく様子を見ていると、冷たい雨がパラついた後だいぶ落ち着いた風模様になってくれた。結局、12㎡で飛んだり跳ねたりクタクタになるまで。62kmも走ったのは何ヶ月ぶりだろうか。いつものように上の海面で淡々と走っていたF君のGPSには64kmのログが残っていた。彼もやっぱり海の男だ^^。IMG_0002s1024pix100kb.jpgIMG_0001s1024pix100kb.jpg

帰りがけ近くにM君ジュニア(R君)が元気に自転車でやって来た。「巻きずし巻きずし楽しいな・・・」なんて歌いながらカイトのブレークダウン(片付け)を手伝ってもらった。

あのグシャ風コンディションでハイジャンプを楽しんでいたY君は、先日(11/20)の塩屋フラットでの望遠写真を持ってきてくれた。せっかくだからここにUPさせて頂く。

 

喜びの涙は

Tears of joy are like the summer rain drops pierced by sunbeams.
- Hosea Ballou (April 30, 1771-June 7, 1852)

喜びの涙は、日光に貫かれた夏の雨粒のようなもの。
- ホセア・バロー

美しい表現だと思う。H・バローはニューハンプシャー出身、アメリカ普遍主義の父と呼ばれる人物。

ニューハンプシャーというと、詩人のダン・リースを思い出す。フロリダで数日間キャンプを共にした初老の紳士だ。気が向いた時に、年季の入ったキャンピングカーに愛犬一匹乗せてフラリと旅に出る。犬は雑種で名前をファニーといった。私が母音の“ァ”を米語流に呼ぶと、彼は少し怒りをこめて「そうではない!funnyの“ァ”だ!!」と何度も訂正した。確かに、funnyとfanny"ではえらい違いだ^^;

ビールで酔いが廻ると東部なまりの英語でとうとうと詩を吟じ始める。私はその内容をほとんど理解できなかったが、彼がアメリカ的“自由”というものを骨髄にし、ペリカン鳥に惚れているということは良く分かった。

私も酔いにまかせて「世界の最短詩は日本の五七五である。古池や・・・を英語にするとこんな感じであろう・・・」などと適当な講釈をたれたら、彼はすでに俳句についてもよく知っていた。酒宴の話題が宗教に至り、輪廻思想や生命の永遠性に言及すると、彼は断固としてそれを否定した。楽しい出会いだった。

Hatred is self-punishment.
憎悪は自己処罰である。

Doubt is an incentive to truth, and patient inquiry leadeth the way.
疑いは真実への誘引であり、忍耐強い探求が道を開く。

Falsehood is cowardice, the truth courage.
虚偽は臆病、真実は勇気。

Real happiness is cheap enough, yet how dearly we pay for its counterfeit.
本当の幸福は充分に安価であるにもかかわらず、その偽物にどれだけ高価な代金を払っているだろうか。

塩屋 (まともな西風)

今日はハッキリした天気だった。昼過ぎには急ぎ足で前線が通過したのだろう、晩秋の雨も上がって西の空は急速に明るくなり、速やかに入り始めた南西風がまともな西風に変わった。グシャ波を除いては、まあベストに近い塩屋海岸のコンディションとなる。
111123-t.JPG111123s-w.JPG
いつものメンバーや広島からの皆さんで20人近く。10m前後の暖かい強風で存分に楽しめたと思う。私は12㎡でジャストだった。しかし、先週末に遅くまで連チャンで動き回った疲れが多少残っているような感じ。身体の動きがなんとなく硬い。いつも柔らかくユッタリとした走りやジャンプを心がけてはいるのだが・・・まあ、何にしても楽しくてしようがないのだから仕方がない。

多分明日もそこそこの西風が入るだろう。水溜りでスイッチの際に小石を蹴って痛めた板のレールを今晩中に修理しておきたいのだが、また間もなく気絶するかもしれない。

塩屋の週末

昨日は夕方から入り始めた西風に従い、徳島のIさん、M君、R君とドップリと日が落ちて真っ暗になるまでグラハン(地上練習)。幾らか疲れ気味で帰り、夕食で一杯やったら9時過ぎに気絶した。111120s-w3.JPG

結果、今朝はとんでもなく早起き。私には滅多にないことだが、8時半頃にはIさんが待つ塩屋海岸にいた。昨夜から本格的に吹き始めた北西風はガスティながら時に10m/秒に至る。そのうちカトチャンも加わり、やっぱり真っ暗になるまで動き回る。

Iさんは初めて広げたラムエアUT12㎡でアンダーからオーバーまで全ての風域を経験した。頭上安定やセイフティコントロールなど良い練習になったと思う。基本の基本が身に付くまで後4~5回というところ。カトチャンはSP15㎡で何度か爆走したり予定外のジャンプをしたり。私も久々の水溜りフラットを楽しんだ。Iやん、Hやん、今回もいろいろとサポートありがとう^^。

だいぶ寒くなってきたが良い週末だった。今夜もそのうち気絶する予定。

別府

国道沿いのランチスペースより別府エリアを臨む。
IMGP0344s1024pix100kb.jpg





M君SP15での走り。
IMGP0345s1024pix100kb.jpg

LINK

ブログ内検索

カレンダー

12 2025/01 02
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

最新記事

ハンディムーン

エリアマップ

最古記事

プロフィール

HN:
寛太郎
性別:
男性
職業:
self-employed
趣味:
風読み・読書・自転車ほか多数
自己紹介:
瀬戸内の小島生まれです。学生時代は国際法を少し。数年間の堅い団体職の後、子供好きが高じて学習塾を、風が好きでスカイスポーツのイントラを、等と趣味と仕事が重なる生活を数十年経験しました。55歳引退計画に従って現在は基本的にフリーですが、相変わらずあれこれ忙しくしています。

生活方針は「無理をしないでゆっくりと」およそ中庸を好みます。東西を問わず古典思想の多くに心惹かれます。まずは価値相対主義を採用し事物の多様性を愛しますが、ミソとクソを同等にはしません。モノゴトには自ずと高低浅深があり、その判断基準は「大自然の摂理と全ての生命(いのち)の幸福」の中にあると思います。敬愛する人物は古今東西少なからず、良寛やB・ラッセルを含みます。

ナチュラリストと呼ばれることを好みますが、人間が創り出した道具類にも大きな関心を持ちます。人間語だけでなく、あらゆる生き物たちの「ことば」に興味が尽きることはありません。60~70年代ポップスや落語を聞いたりすることも好きです。

・著作:『空を飛ぶ・一つの方法』
・訳書:『リリエンタール最後の飛行』
・訳書:『個人と権威』

最新トラックバック

カウンター

最新コメント

[06/10 寛太郎]
[06/10 寛太郎]
[06/10 柴田幸治]
[06/10 小林博行]
[03/26 寛太郎]

バーコード

P R

Copyright ©  -- 寛太郎のカイト日誌 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]