大自然が生み出す力を使って行う活動は、本来並(な)べて限りない広さと奥深さを持っているものだ。そして、そのフィールド(場)の本質が
広大深遠(こうだいじんのん)であるがゆえに、およそ有限の括りに収まりながら真の自由を希求(ききゅう)する人間は、自ら自然に習って創り出した道具を使って、その融通無碍(ゆうずうむげ)の世界の一分に触れる。他の多くのナチュラル・スポーツと同様、カイト(カイトサーフィン)の魅力を、少し哲学的に表現するとこんな風になるのかもしれない。
ともあれ、カイトの楽しさは私の当初の予想を大きく越えているようなので、いつもの如く適当な思いつきに任せながら、その広大無辺とも言える魅力について様々な角度から考えてみようと思う。
まずは、「
軽便性」・・・軽くて便利なこと。横文字(といっても今の日本語の多くは横に書かれるが^^;)にすると「ポータビリティ」とでもいうか・・・ともかく、その機材がコンパクトで持ち運びしやすいことが、カイトサーフィンの長所的特徴の一つであることは間違いないだろう。
それはちょうどスカイスポーツのパラグライダーに似て、私はよくカイト(サーフィン)とウィンド(サーフィン)をパラ(グライダー)とハング(グライダー)に相関させることが多いのだが、動力源となるカイトやハーネスなどの装備品を合わせても10kg余り。これらは全てリュックサック風のバッグにコンパクトに収めることができる。1mあまりのボード(板)はバッグに固定すれば両手も自由になり、まさにハイキングやトレッキング感覚で歩き回ることもできる。
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